ソフトバンクでは藤井が育成から支配下登録、すでに勝ち星もマーク
高知ファイティングドックス時代の藤井 皓哉
2月1日のキャンプインから3月24日の開幕1軍メンバーが発表されるまでに、今年も多くの選手が育成契約から支配下登録を勝ち取った。春季キャンプやオープン戦でのアピールが実った、というのは言うまでもない。さて、各球団の育成契約選手はオープン戦でどのような結果を残したのかを振り返ってみたい。
ソフトバンクは育成契約の投手3人がオープン戦で出番を勝ち取った。11481投手(千葉経大附出身)、重田倫明投手(千葉英和出身)、そしてすでに支配下登録された藤井皓哉投手(おかやま山陽出身)である。
藤井は2020年オフに広島を自由契約となり、昨シーズンは四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスでプレーした右腕。ソフトバンクとはこのオフに育成契約を締結し、春季キャンプに参加していた。
オープン戦では5試合に登板し回跨ぎもこなすなど6回を投げ、10奪三振と三振奪取能力の高さを見せた。失点もわずかに1点だけで防御率1.50と安定した内容で猛アピール。オープン戦全日程終了後の3月22日に支配下登録されている。
開幕1軍登録されすでに2試合に登板。2試合目の登板となった3月27日の日本ハム戦では1.2回を投げ無安打無失点、3奪三振の好投。広島時代の2018年以来4年ぶりの白星を挙げると、30日にも2勝目を手にした。
中村は2020年育成ドラフト8位で指名を受け、東農大北海道オホーツクからソフトバンクに入団した右腕。オープン戦では3試合(4回)の登板で失点を許したのは、2回を投げた1試合だけ。まずまずの結果を残している。
重田は2018年育成ドラフト3位で指名を受け、国士舘大からソフトバンクに入団した右腕。3月3日のオープン戦(中日戦)で登板機会を勝ち取るもルーキーの鵜飼航丞外野手(中京大中京出身)に1発を浴び、1回2失点と結果を残すことができなかった。しかし2軍戦では3試合の登板で3回を投げ無失点。好投を続けている。
ソフトバンクは藤井を登録した時点で支配下登録人数は67名となった。残り3名の枠を7月31日の登録期限まで争うことになる。
<オープン戦で出場機会のあったソフトバンクの育成契約選手>
※◎は支配下登録済
中村亮太
3試合(4回) 奪三振4 与四球3 防御率2.25
重田倫明
1試合(1回) 奪三振1 与四球1 防御率18.00
藤井皓哉◎
5試合(6回) 奪三振10 与四球4 防御率1.50
(記事=勝田 聡)