世代屈指の大型二塁手が主将に就任。立教大・山田健太の決意
立教大・大阪桐蔭山田 健太内野手(4年=大阪桐蔭)は、今年の大学生を代表する1人だ。今春季リーグでは、主将としてチームを牽引し、5月8日までに68安打をマークしている。相手投手陣から激しくマークをされる中でも、しっかりと結果を残し続けている。今年は主将としてチームを率いる。どんな心境の変化があったのだろうか。
主将就任で自覚

山田健太
昨秋、リーグ戦が終わり、新チームがスタート。山田は中学時代以来の主将に就任した。
「中学の時はキャプテンを経験しましたけど、今までそんなに経験をしたことがないというか、初めて100人を超える大所帯の中でキャプテンをやらせてもらっています。難しい部分は多々ありますけど、自分ができることを100%やろうと思って毎日元気を出して、先頭に立ってやっていこうと意識しながら、やっています」
主将には声や話し合いをしながら引っ張るタイプがいるが、山田はそんなタイプではない。プレーや立ち居振る舞いで引っ張るタイプだと思っているが、変わらないといけないと思い、ナインに積極的に声をかけている。
「自分は発言で人を動かすタイプではないので、プレーで、背中で引っ張っていくのは、今でもそんなに変わってはいません。
でも、発言しないといけないところは発言しないといけないです。自分が辛くやっていたら、チームも変わっていかないと思います。そういった部分は今までとちょっと変わったかなと思います」
立教大のような大所帯になる野球部になると、必然的に周りのサポートも必要になる。やはり幹部や学生スタッフたちのサポートは大きいようだ。
「副キャプテンは黒岩 陽介(4年=静岡)と佐藤 元(4年=福岡大大濠)ですけど、2人ともキャプテンを経験していて、自分の気持ちも分かってくれている。2人に助けてもらいながら、学生コーチだったりマネジャーであったり、みんなでチームを作ってこれているので、順調にきていると思います」
大阪桐蔭時代に甲子園で優勝したメンバーは各地で活躍している。当時の主将だった中川 卓也内野手は早稲田大で主将になり、根尾 昂外野手(中日)らNPBでプレーする選手らに負けず、活躍したいという思いは強い。
「同期4人がプロに行ってますけど、シーズン中の結果は気になりますし、活躍してたら自分ももっと頑張らないといけないなと、いい刺激をもらいます。いい存在だなと思います」
シーズン前はこう意気込んでいた。
「今年はキャプテンとしてやっていく。チームの勝利や優勝したいという気持ちが強いので、最終的に優勝して日本一になりたいです。
個人としては、これまで首位打者やホームラン王や3冠王をここ数年目標に掲げてきましたが、いい結果があまり出ていない。自分ができることを100%やることがベストだと思うので、今自分ができることを最大限やっていきたいです」
残りの数試合でも優勝のために打ち続けるつもりだ。
(取材:河嶋 宗一)