奥川がようやく本領発揮、巨人堀田とガチンコ対決も
星稜時代の内山 壮真
昨年のブレークから飛躍を期待される右腕が、最終テストで合格点をつかんだ。ヤクルト奥川 恭伸投手(星稜出身)が、18日のオープン戦(対西武)に先発。5回を4安打1失点(自責0)に抑えた。今キャンプ実戦では思うような結果が出ていなかったが、本人も納得のラスト登板だった。
今キャンプの実戦スタートは散々だった。
練習試合
<2月20日=ロッテ戦>
先発1.0回 打者9人 40球
3安打 1三振 3四死球 失点6 自責6
自慢のコントロールにばらつきがあり、意図する球がいってなかった。結果も伴わずに、今年は大丈夫かと思わせたが、オープン戦3試合で、徐々に自分を取り戻していった。
オープン戦
<2月27日=阪神戦>
先発3回 打者11人 35球
2安打 1三振 1四死球 失点1 自責1
<3月6日=中日戦>
先発4回 打者17人 51球
4安打 2三振 1四死球 失点1 自責1
<3月18日=西武戦>
先発5回 打者19人 74球
4安打 6三振 0四死球 失点1 自責0
ようやく四死球0と、奥川らしさが復活した。1点は奪われたが、失策から招いたピンチでダブルスチールを決められたもので、適時打を許したわけでもなかった。ブレーキのかかった変化球に、切れのある外角への直球と、昨年ブレークした時の姿に戻っていた。さすがだというしかない。
プロ3年目の自身の「開幕」は、チームの本拠地開幕戦となる29日の巨人戦に内定している。この開幕2カード目には、同期でもある巨人の堀田 賢慎投手(青森山田出身)が先発する可能性もある。2019年ドラフト1位の投げ合いとなれば、もちろん奥川は負けるわけにはいかない。