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中京大中京出身の投打の若手が台頭、中日に新しい風が吹くか

2022.02.23

中京大中京出身の投打の若手が台頭、中日に新しい風が吹くか | 高校野球ドットコム
高橋宏斗、鵜飼航丞

 春季キャンプも終わりが近づき、実戦的な練習が増えてきた。新人を含め1軍での実績のない若手選手たちは、開幕1軍入りをつかむためにも、ここからさらなるアピールが必要になってくる。今シーズン、期待のかかる選手たちを各球団ごとに取り上げてみた。

 中日は2020年のドラフト1位である高橋 宏斗投手(中京大中京出身・2020年1位)の評価がうなぎのぼりだ。ルーキーイヤーだった昨シーズンは1軍未登板に終わるも、この春季キャンプでは1軍スタート。序盤に行われたストライクテストではチーム2位の制球力を見せた。初の紅白戦でも2回無安打無失点、2奪三振と結果を出す。

 そして迎えた2月19日の練習試合(DeNA戦)では、3回を無失点、被安打2、奪三振2、与四球0と好投。球数も45球にまとめている。打者の内角に直球を投げ込める制球力に加えて、低めへの変化球も冴えた。

 長いイニングを投げ切るための体力面は未知数なものの、先発ローテーション入りに大きな期待がかかる結果を出し続けている。球団の高卒右腕としては、2009年の朝倉 健太投手(東邦出身・1999年1位)以来となる規定投球回到達投手が誕生するかもしれない。

 野手ではパンチ力のある右の外野手として、ドラフト2位のルーキー鵜飼 航丞外野手(中京大中京出身・2021年2位)がレギュラー争いに加わっている。

 対外試合初戦となった2月16日の練習試合(日本ハム戦)では、「3番・左翼」で出場し、本塁打を含む2安打と、いきなり存在感を示した。しかし19日の練習試合(DeNA戦)では、1打席目で併殺打に倒れると2打席目からは3打席連続三振と、いいところが見られない。

 投手の投球テンポや変化球にタイミングが合わず空振りするシーンが目立ち、”プロの壁”にさっそくぶつかったかと思われた。しかし翌20日の練習試合(阪神戦)では二塁打を含む2安打1四球で3出塁。さっそく修正してみせた。

 中日の外野陣は大島 洋平外野手(享栄出身)をのぞき、レギュラーが確約されている選手はひとりもいない。同期のブライト 健太外野手(葛飾野出身・2021年1位)や、根尾 昂内野手(大阪桐蔭出身・2018年1位)、岡林 勇希外野手(菰野高出身・2019年5位)ら若い選手に加えて、ベテランの平田 良介外野手(大阪桐蔭出身・2005年高1巡)ら、ライバルは多い。持ち前の長打力を生かしレギュラー奪取を狙う。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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