News

【センバツ】九州地区は九州国際大付が最多6人のプロ輩出、長崎日大は広島の最多勝右腕を輩出

2022.02.10

【センバツ】九州地区は九州国際大付が最多6人のプロ輩出、長崎日大は広島の最多勝右腕を輩出 | 高校野球ドットコム
大瀬良大地(長崎日大出身)

 1月下旬に第94回選抜高校野球大会に出場する32校が決定した。その出場校のOBには現役のNPBやMLBプレーヤーも多くいる。代表校の現役OBにはどのような選手がいるのか。地区ごとに確認してみたい。

 21世紀枠を除いて、九州地区は九州国際大付(福岡)、鹿児島大島(鹿児島)、有田工(佐賀)、長崎日大(長崎)の4校が選出された。そのうち鹿児島大島をのぞく3校のOBがNPBでプレーしている。

 その中でもっとも多くの現役プレーヤーを要するのが九州国際大付だ。2022年シーズンは二保 旭投手(阪神)、高城 俊人捕手(DeNA)、三好 匠内野手(広島)、清水 優心捕手(日本ハム)、富山 凌雅投手(オリックス)、柳川 大晟投手(日本ハム育成)と6人がNPBでプレーしている。これは福岡県の高校では福岡大大濠と並んでトップの数字でもある。

 なかでも富山は昨シーズン自己最多の51試合に登板すると、プロ初勝利を含む2勝をマークし防御率も2.72と結果を出した。この春季キャンプでもAグループ(1軍相当)に振り分けられており首脳陣の期待は大きい。貴重な中継ぎ左腕として開幕1軍を目指す。

 野手では清水が新庄剛志新監督のもと、正捕手獲りを目指している。昨シーズンはチーム内の捕手では最多となる100試合に出場したが、打率.206(214打数44安打)と苦しんだ。打撃力アップが課題となる。

 有田工は今シーズンから日本ハムに移籍した古川 侑利投手(日本ハム育成)がOBだ。古川はドラフト指名され入団に至った初のOBでもある。ちなみに1969年のドラフトで百田 慎太郎が14位で巨人から指名を受けたものの入団拒否している。

 古川は2月6日に行われた紅白戦では打者6人に対し被安打2。長打を浴びたものの、もう1本はポテンヒット。まずまずの内容だった。支配下登録までアピールを続けていく。

 長崎日大大瀬良 大地投手(広島)が唯一の現役OBだ。大瀬良は九州共立大を経て2013年ドラフト1位で広島に入団しているが、現時点では同校にとって最後のドラフト指名選手でもある。

 大瀬良は昨シーズン自身5度目の2桁勝利を達成し、規定投球回にも到達。防御率も3.07とまずまずの数字を残している。2020年シーズンの5勝、防御率4.41から、しっかりと巻き返した。またオフにはシーズン中に獲得した国内FA権を行使せずに残留。森下や九里とともに先発3本柱として期待がかかっている。

[page_break:春のセンバツ出場校OB]

<春のセンバツ出場校OB>
※2022年シーズンNPB、MLB所属

【九州地区4校】

九州国際大付(福岡)
二保 旭(阪神)
高城 俊人(DeNA)
三好 匠(広島)
清水 優心(日本ハム)
富山 凌雅(オリックス)
柳川 大晟(日本ハム)※育成契約

・鹿児島大島(鹿児島)
なし

有田工(佐賀)
古川 侑利(日本ハム)※育成契約

長崎日大(長崎)
大瀬良 大地(広島)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鷗大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?