News

【楽天】過去3年の高卒ルーキー 智辯和歌山OB期待の星が唯一1年目でデビュー

2022.02.01

【楽天】過去3年の高卒ルーキー 智辯和歌山OB期待の星が唯一1年目でデビュー | 高校野球ドットコム
智辯和歌山時代の黒川史陽

 楽天は2021年のドラフト会議において吉野 創士外野手(昌平・1位)、前田 銀治外野手(三島商・3位)、泰 勝利投手(神村学園・4位)と3人の高卒選手を支配下で指名した。ドラフト1位で高卒の野手を指名したのは2015年のオコエ 瑠偉関東一出身)以来6年ぶりのことでもあった。

 現在のオコエは少々伸び悩んでいる感はあるがプロ野球人生のスタートはよかった。1年目から開幕1軍を勝ち取り開幕戦にも出場するなど51試合に出場。1年目からプロ初安打だけでなく初本塁打も記録し、まずまずの好スタートを切っている。

 近年の楽天における高卒ルーキーたちはオコエのように1年目から1軍で出場機会を与られてきたのだろうか。過去3年の高卒ルーキーたちを振り返ってみたい。

 2018年から2020年までの3年間で楽天は7人の高卒選手を支配下で指名した。そのなかで1年目から1軍で出番を勝ち取ったのは黒川 史陽内野手(智辯和歌山出身・2019年2位)ひとりだけしかいない。

 黒川は1年目から春季キャンプで1軍スタート。開幕1軍スタートとはならなかったが、9月に入ると1軍に昇格し10試合(スタメン4試合)に出場した。打率.143(14打数2安打)と苦しんだが、黒川を除く6人の高卒ルーキーたちはいずれも1軍で出場機会を得ることはできなかったことを考えるとまずまずだろう。

 1年目に1軍で出場することができなくてもチャンスは巡ってくる。黒川と同期にあたる武藤 敦貴外野手(都城東出身・2019年4位)は2年目に大きく伸びた。開幕1軍を勝ち取り守備固めや代走など途中出場がメインではあるが44試合に出場している。黒川(34試合)よりも多くの試合に出場したのである。

 一方で引地 秀一郎投手(倉敷商出身・2018年3位)と佐藤 智輝投手(山形中央出身・2018年5位)は1年目だけでなく3年目まで1軍で出番はなかった。このオフに戦力外通告を受けており今シーズンは育成契約からのスタートとなった。

 はたして吉野、前田、泰の3人は1年目から1軍で出番を勝ち取ることができるだろうか。まずは春季キャンプで結果を残したい。

【高卒ドラフト指名選手の1年目成績】
※育成指名は1年目に支配下登録された選手のみ

<2018年ドラフト>
引地 秀一郎投手(倉敷商出身・2018年3位)
1軍出場なし

佐藤 智輝投手(山形中央出身・2018年5位)
1軍出場なし

<2019年ドラフト>
黒川 史陽内野手(智辯和歌山出身・2019年2位)
10試合 打率.143(14打数2安打) 0本塁打

武藤 敦貴外野手(都城東出身・2019年4位)
1軍出場なし

水上 桂捕手(明石商出身・2019年7位)
1軍出場なし

<2020年ドラフト>
入江 大樹内野手(仙台育英出身・2020年5位)
1軍出場なし

内 星龍投手(履正社出身・2020年6位)
1軍出場なし

(取材=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.14

【2024夏全国ノーシード校一覧】二松学舎大附、履正社、智辯学園、沖縄尚学などビッグネームがノーシードで夏に挑む

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.05.09

【熊本】九州学院は城北と文徳の勝者と対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?