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【青森】坂本、田村など輩出 全国区の強打の名門が出場回数、勝利数トップ

2022.01.31

【青森】坂本、田村など輩出 全国区の強打の名門が出場回数、勝利数トップ | 高校野球ドットコム
高校時代の田村 龍弘

 第94回選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])に出場する32校が決定した。今年の高校野球界がこのセンバツからスタートすることになる。

 1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は青森。昨年秋の東北大会に進んだ青森山田八戸工大一は、惜しくもいずれも準決勝で敗れ、センバツ切符に届かなかった。過去、青森でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<青森センバツ出場回数上位ランキング>
(複数回出場校のみ)
1位 八戸学院光星 10回
2位 青森山田  2回
2位 弘前工    2回

 光星学院時代を含めて10回出場の八戸学院光星が圧倒的出場回数を誇る。第69回(1997年)大会の初出場から数えて、青森県では延べ13チームがセンバツ出場を果たしたが、そのうち10チームが八戸学院光星だった。

 青森県勢初のセンバツ出場は、第28回大会(1956年)の八戸で、2勝して4強に入る活躍を見せた。

<青森21世紀枠出場校と結果>
2021年 八戸西

 21世紀枠では昨年センバツに選考された八戸西のみ。21世紀枠同士の対戦となった初戦で、具志川商(沖縄)に3対8で敗退した。

 センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。

1位 八戸学院光星 8勝(準優勝1回)
2位 八戸     2勝(4強1回)
2位 八戸工大一  2勝(8強1回)
4位 三沢     1勝

 青森県勢のセンバツ初勝利は、第28回大会(1956年)初出場4強の八戸。青森県勢としての初陣で寝屋川(大阪)に14対3と圧勝した。

 最高成績は八戸学院光星の準優勝。現校名になる前の光星学院時代の第83回(2011年)大会にチームでセンバツ初勝利をマークすると、翌2012年の第84回大会で決勝に進んだ。阪神にドラフト1位で入団した藤浪 晋太郎投手擁する大阪桐蔭(大阪)に敗れて準優勝に終わった。

 3番・田村 龍弘捕手(現ロッテ)と4番・北條 史也内野手(現阪神)を擁した打撃力のチームが快進撃を続けた。前年の選手権でも準優勝だった悔しさを晴らすために挑んだセンバツだったが、2季連続して優勝目前で青森県勢初優勝の悲願達成を逃した。巨人の坂本 勇人内野手の母校でもある八戸学院光星は、青森県をリードする存在になっている。

第84回大会=光星学院(現八戸学院光星
 1回戦:3-0 北照(北海道)
 2回戦:13-1 近江(滋賀)
 準々決勝:5-2 愛工大名電(愛知)
 準決勝:6-1 関東一(東京)
 決勝:3-7 大阪桐蔭(大阪)

 第41回(1969年)大会では、太田 幸司投手を擁した三沢が出場。太田は初戦で小倉(福岡)相手に2失点完投勝利を挙げている。2回戦では浪商(現・大体大浪商=大阪)と延長15回の激戦を演じ2対4で敗戦。太田の粘投も実らなかった。この年の夏の甲子園で、東北勢初の決勝に進出し、決勝戦では伝説となっている松山商(愛媛)との延長18回引き分け(0-0)からの再試合の大激戦を演じ、優勝できなかったが、歴史にその名を残した。

 青森県勢のセンバツの通算成績は13勝20敗。都道府県別勝利数ランキングでは秋田と並んで40位タイ。2012年に準優勝した八戸学院光星が2014年から3年連続出場して初戦突破は果たしたが、すべて2回戦敗退。その後、青森県勢は初戦を突破できていない。


【青森のセンバツ出場校一覧】
大会 年度    出場校
1回 1924(大13) ―
2回 1925(大14) ―
3回 1926(大15) ―
4回 1927(昭2) ―
5回 1928(昭3) ―
6回 1929(昭4) ―
7回 1930(昭5) ―
8回 1931(昭6) ―
9回 1932(昭7) ―
10回 1933(昭8) ―
11回 1934(昭9) ―
12回 1935(昭10) ―
13回 1936(昭11) ―
14回 1937(昭12) ―
15回 1938(昭13) ―
16回 1939(昭14) ―
17回 1940(昭15) ―
18回 1941(昭16) ―
1942(昭17)戦争のため中止
1943(昭18)戦争のため中止
1944(昭19)戦争のため中止
1945(昭20)戦争のため中止
1946(昭21)戦争のため中止
19回 1947(昭22) ―
20回 1948(昭23) ―
21回 1949(昭24) ―
22回 1950(昭25) ―
23回 1951(昭26) ―
24回 1952(昭27) ―
25回 1953(昭28) ―
26回 1954(昭29) ―
27回 1955(昭30) ―
28回 1956(昭31) 八戸
29回 1957(昭32) ―
30回 1958(昭33) ―
31回 1959(昭34) ―
32回 1960(昭35) ―
33回 1961(昭36) ―
34回 1962(昭37) ―
35回 1963(昭38) ―
36回 1964(昭39) ―
37回 1965(昭40) ―
38回 1966(昭41) ―
39回 1967(昭42) ―
40回 1968(昭43) ―
41回 1969(昭44) 三沢
42回 1970(昭45) ―
43回 1971(昭46) 弘前
44回 1972(昭47) ―
45回 1973(昭48) ―
46回 1974(昭49) ―
47回 1975(昭50) ―
48回 1976(昭51) 弘前工
49回 1977(昭52) ―
50回 1978(昭53) ―
51回 1979(昭54) ―
52回 1980(昭55) ―
53回 1981(昭56) ―
54回 1982(昭57) ―
55回 1983(昭58) 青森北
56回 1984(昭59) ―
57回 1985(昭60) 弘前工
58回 1986(昭61) ―
59回 1987(昭62) 八戸工大一
60回 1988(昭63) ―
61回 1989(平1) ―
62回 1990(平2) ―
63回 1991(平3) ―
64回 1992(平4) ―
65回 1993(平5) ―
66回 1994(平6) ―
67回 1995(平7) ―
68回 1996(平8) ―
69回 1997(平9) 光星学院
70回 1998(平10) 光星学院
71回 1999(平11) ―
72回 2000(平12) ―
73回 2001(平13) ―
74回 2002(平14) ―
75回 2003(平15) ―
76回 2004(平16) ―
77回 2005(平17) 青森山田
78回 2006(平18) 光星学院
79回 2007(平19) ―
80回 2008(平20) ―
81回 2009(平21) 光星学院
82回 2010(平22) ―
83回 2011(平23) 光星学院
84回 2012(平24) 光星学院
85回 2013(平25) ―
86回 2014(平26) 八戸学院光星
87回 2015(平27) 八戸学院光星
88回 2016(平28) 青森山田
           八戸学院光星
89回 2017(平29) ―
90回 2018(平30) ―
91回 2019(平31) 八戸学院光星
92回 2020(令2) ―
93回 2021(令3) 八戸西
94回 2022(令4) ―
(2020年は開催中止。☆は21世紀枠)

光星学院=現・八戸学院光星

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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