レジェンドの仲間入りへ、新人王から2年目栗林40セーブなるか
都市対抗野球 決勝前に始球式をした栗林良吏投手
広島・栗林良吏投手(愛知黎明出身)が22年、プロ2年目の大飛躍を狙う。新人だった21年シーズンは、守護神としての起用に応え、新人最多タイの37セーブをマークして、激戦となった新人王のタイトルを手にした。
開幕から22試合連続無失点をマークし、新人投手としての日本記録を樹立した。シーズンを通して本塁打を許したのはわずか1本。最終戦となったヤクルト戦で宮本に許した1本のみで、開幕から51.1イニング、本塁打を打たれていなかったことになる。セーブがかかる場面での登板では失敗なくセーブ成功率10割で、最終的には防御率も0点台の0.86。東京五輪でも侍ジャパンの守護神として君臨し新人とは思えない活躍を見せた。
栗林が並んだ新人最多セーブ37の記録を持つDeNA・山﨑康晃投手(帝京出身)は2年目に33セーブをマークした。新人から2年連続30セーブをマークしたが、栗林は「山﨑超え」の34セーブ以上を挙げることができるのか。
今季の開幕戦は3月25日に行われるが、広島はDeNAと対戦する。栗林は昨年開幕2戦目(対中日)の9回にプロ初登板初セーブをマークして、昨年の記録ラッシュをスタートさせた。今季の相手はDeNA。昨年、新人王を争った牧秀悟内野手(松本第一出身)と対戦する可能性はある。昨年の対戦は5打席で無安打、2三振1四球。2年目の飛躍をスタートさせるには格好の相手となる。
セ・リーグの日本人投手で1シーズン40セーブ以上をマークした投手は以下の通り。(1974年以降)
46S 岩瀬仁紀(中日)2005年60試合
藤川球児(阪神)2007年71試合
45S 佐々木主浩(横浜)1998年51試合
43S 岩瀬仁紀(中日)2007年61試合
42S 岩瀬仁紀(中日)2010年54試合
西村健太朗(巨人)2013年71試合
41S 岩瀬仁紀(中日)2009年54試合
藤川球児(阪神)2011年56試合
40S 岩瀬仁紀(中日)2006年56試合
栗林は2013年の西村(42S)以来、セ・リーグ日本人としては9年ぶりとなる40セーブ以上をマークすることができるか。