新庄ビッグボス率いる日本ハム。万波中正、野村佑希の高卒4年目スラッガーコンビは大ブレイクできるか?
万波中正(横浜出身)と野村 佑希(花咲徳栄出身)
今年の最注目の1つである北海道日本ハムファイターズ。新庄剛志ビッグボスが率いる日本ハムについては、打線が「ワクワク」から「怖い」に転換できるか注目したい。その怖さというのは打線のラインナップを組んだ時、この打線から点を取られる予感しかないと思わせるほどの強力打線である。パ・リーグ連覇した西武の18年、19年のオーダーはまさにそんなオーダーだった。日本ハムは楽しみな選手がいるが、まだ実績が伴っていない。この1年で熟成する必要がある。
日本ハムにワクワクの要素を感じるのは、若手野手にある。まずは大爆発に期待がかかる高卒4年目コンビである野村佑希(花咲徳栄出身)と万波中正(横浜出身)の名を挙げたい。
まず野村は大ブレイクする要素は秘めているのではないだろうか。昨季99試合で、7本塁打、37打点、打率.267、20年よりも着実に数字を伸ばしている。課題となるのは16失策した守備と得点圏打率(.214)の向上だろう。中田翔、西川遥輝、大田泰示といった打線の核が退団したため、中心打者は近藤健介のみ。そういう意味で、野村にかかる期待は大きい。
49試合で5本塁打を放った万波も面白い。25安打中、9二塁打、1三塁打、5本塁打と計15本の長打を打っており、長打率.405とワクワクする数字を残している。ある程度、数字が見込めそうな野村と違って、万波は「0」か「100」か。年々、一軍にも通用する対応力は身につけているが、万波は野村以上の爆発力は秘めているので、野村以上の本塁打、長打率を残す可能性がある。
野村、万波はしっかりとアピールをし続け、開幕一軍に名を連ねることができるか。高卒4年目の大ブレイクで超一流の路線に乗った選手が非常に多い。ぜひこの2人もその路線に乗って欲しい。
(記事:河嶋 宗一)