西鉄OB中西氏母校の21世紀枠候補・高松一 選手13名で73年ぶりセンバツへの吉報待つ!
センバツ21世紀枠四国地区候補校・高松一の1、2年生部員17名
日本高等学校野球連盟は2021年12月10日(金)、2022年3月18日(金)から13日間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される「第94回選抜高等学校野球大会」の21世紀枠候補校9校を発表した。そのうち、2007年以来14年ぶり2度目の四国地区候補校に選出された高松一(市立・香川)の表彰盾授与式が、12月20日(月)に香川県高松市の同校で行われた。
昨夏の香川大会後、高校時代は3度甲子園出場、「怪童」として西鉄ライオンズでも鳴らした偉大なОB・中西 太(1951年度卒)さんの時代と同じデザインとなったユニフォームに身を包んだ1・2年生選手13名と、女子マネジャー4名が出席して行われた表彰盾授与式では、まず香川県高等学校野球連盟・細川 典宏会長があいさつした。
細川会長は「高松一は秋に接戦を勝ち抜き、少人数校に勇気と希望を与えた。この推薦を機にさらなるレベルアップを図ってもらいたい」と激励しつつ、「よい知らせが来たならば、同校吹奏楽部による「一高ファイト」やドボルザーク作曲の「新世界」」といった曲を背に受けて、各選手が甲子園で大いに活躍してくれることを期待しています」と、四国内高等学校で4校しかない「音楽科」を有する同校の特徴にも触れた。
その後、21世紀枠四国地区候補校表彰盾を受け取った山下 悠馬外野手(2年=高松市立勝賀中出身)は、「野球王国四国の代表に恥じないよう、今後の練習に邁進していきたい。野球部を支えてくださった先輩方、地域の方々、すべての方々に感謝し、今後の生活をしていきます。本日はありがとうございました」と謝辞を述べた。
また、山下主将は授与式後の取材対応で秋の大会で、丸亀城西、小豆島中央に競り勝った香川県大会2、3回戦の勝因として「先制されても焦らず9回を通して勝つために、次の1点を防ぐ、取る姿勢がよかった」と振り返りつつ、準々決勝で大手前高松にビッグイニングを許して敗れた反省を踏まえ「冬は自主トレーニングを重点的に取り組み、ミスをなくしていきたい」と春への意気込みを述べている。
21世紀枠3校を含む32校の出場校発表は2022年1月28日(金)。高松一は、丸亀で甲子園3度出場、1990年夏にはベスト8入りした父秀敏氏から「人間性の育成が大事なことを学んだ」という搆口 顕太郎監督の下、1972年夏以来50年ぶり、センバツに限れば中西 太氏もプレーしベスト8入りした1949年以来73年ぶり2度目の聖地への吉報へ向け、目線を上げて準備を進めていく。
(取材:寺下 友徳)