【DeNA】勝ち頭は6勝の大貫、先発陣の立て直しが急務で新戦力の台頭に期待
DeNA・今永昇太投手
2021年シーズンが終了した。東京五輪があり変則日程ながら2年ぶりに143試合が行われ、セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスが前年最下位からの優勝となった。日本シリーズは優勝チーム同士の対戦となり、ヤクルトが4勝2敗で20年ぶりの日本一に輝いた。
両リーグのタイトルは確定したが、12球団各チームの中でのランキングはどうだったのか。今季のデータを振り返り、投手、打者に分けてランキングを紹介していく。
第6回はDeNA。残念ながら最下位に終わり、投手力もやはり問題は多かった。12球団唯一の防御率4点台の4.15。624失点、576自責点も12球団ワーストだった。
勝利数では大貫がトップも6勝。昨年は2ケタ10勝を挙げたが飛躍することはできなかった。今永も19年13勝も、ここ2年続けて5勝に終わっている。
<勝利数ランキング上位>
1位 大貫 晋一 6勝(7敗)
2位 今永 昇太 5勝(5敗)
2位 濵口 遥大 5勝(7敗)
2位 ロメロ 5勝(3敗)
5位 エスコバー 4勝(4敗)
5位 坂本 裕哉 4勝(6敗)
チーム内での防御率ランキングは規定投球回数の3分の1とハードルを低く設定した。先発の主力だったロメロと今永が上位2人だが3点台。突出したエース的な存在がいなかった。
<防御率>(規定投球回数の3分の1以上)
1位 ロメロ 3.01(80.2回)
2位 今永昇太 3.08(120回)
3位 山﨑康晃 3.27(55回)
4位 エスコバー 3.38(58.2回)
5位 濵口遥大 3.94(91.1回)
投球回数では先発陣が並んだが、1試合平均6イニングくらいしか投げられていないのは今後の課題となりそうだ。京山が自己ベストの76回(16試合)をマークしたのは明るい材料か。
<投球回数>
1位 今永 昇太 120回(防御率3.08)
2位 大貫 晋一 112回(防御率4.34)
3位 濵口 遥大 91.1回(防御率3.94)
4位 ロメロ 80.2回(防御率3.01)
5位 京山 将弥 76回(防御率4.97)
登板試合数では、中継ぎで奮闘したエスコバーがトップで、32ホールドもチームトップ。三嶋は昨年18セーブから自己最多を更新し23セーブをマークした。山﨑は2年ぶりに60試合登板を果たし、自身最多の27ホールドを挙げた。
<登板試合数>
1位 エスコバー 61試合(32ホールド)
2位 山﨑 康晃 60試合(27ホールド)
3位 三嶋 一輝 59試合(23セーブ)
4位 砂田 毅樹 58試合(18ホールド)
5位 三上 朋也 40試合(3ホールド)
奪三振数でのトップは今永。3年目大貫は初の3ケタ奪三振。京山も自己最多の67奪三振だった。
<奪三振数>
1位 今永昇太 110(19試合120回)
2位 大貫 晋一 106(22試合112回)
3位 濵口 遥大 84(17試合91.1回)
4位 京山 将弥 67(16試合76回)
5位 三嶋 一輝 57(59試合57.1回)
与四球率ではエスコバーがトップ。安定した投球でゲームを作った。
<与四球率>(規定投球回数の3分の1以上)
1位 エスコバー 1.69(58.2回11四球)
2位 三嶋 一輝 1.88(57.1回12四球)
3位 今永 昇太 1.95(120回26四球)
4位 山﨑 康晃 2.29(55回14四球)
5位 大貫 晋一 2.41(112回30四球)
苦しいシーズンだった。三浦監督も投手陣の来季の立て直しを図ってくるはず。若手の先発陣がどんどん出てくれば、チームも活性化してくる。山﨑、三嶋の起用法も含めて、今年のヤクルトのように最下位からの浮上できるか、注目される。
12月2日現在のDeMA投手登録の支配下選手、自由契約選手は以下の通り。
<DeNA支配下選手>投手
(数字は背番号、カッコ内は出身高校)
11 東 克樹(愛工大名電)
12 阪口 皓亮(北海)
13 伊勢 大夢(九州学院)
14 石田 健大(広島工)
16 大貫 晋一(桐陽)
17 三嶋 一輝(福岡工)
19 山﨑 康晃(帝京)
20 坂本 裕哉(福岡大大濠)
21 今永 昇太(北筑)
22 入江 大生(作新学院)
26 濵口遥大(三養基)
27 上茶谷 大河(京都学園)
34 平田 真吾(豊北)
35 三上 朋也(県立岐阜商)
40 松本 隆之介(横浜)
41 櫻井 周斗(日大三)
42 ロメロ
46 田中 健二朗(常葉菊川)
47 砂田 毅樹(明桜)
48 京山 将弥(近江)
53 池谷 蒼大(静岡)
54 浅田 将汰(有明)
56 髙田 琢登(静岡)
62 エスコバー
65 宮國 椋丞(糸満)
67 有吉 優樹(東金)
93 中川 虎大(箕島)
<自由契約選手>投手
24 齋藤 俊介(成田)→引退
28 勝又 温史(日大鶴ヶ丘)→育成再契約
30 飯塚 悟史(日本文理)
43 進藤 拓也(西仙北)→引退
45 ピープルズ
49 シャッケルフォード
58 武藤 祐太(飯能南)→引退
59 平良 拳太郎(北山)→育成再契約
64 風張 蓮(伊保内)
94 笠井 崇正(旭川西)