浦和学院と接戦 埼玉の公立の雄は21世紀枠推薦候補校に選ばれるか
川口翔太朗(上尾)
10日、2022年の選抜に出場する21世紀枠の推薦候補校9チームが発表される。これまでに各地の推薦候補校45チームが決まっており、今回の発表で北海道を含めた9チームに絞られる。その45校の顔ぶれを見ていくと、長く高校野球を牽引してきた伝統校も選ばれていた。
埼玉の推薦候補校になっている上尾はそのなかの1チームであるが、これまで春夏合わせて7回の甲子園出場。これは埼玉県内で見ると、浦和学院や花咲徳栄、春日部共栄の強豪私学勢に次ぐ出場回数となっている。
埼玉の高校野球を引っ張ってきた伝統校であり、公立の雄として奮闘してきた上尾だが、その実力はこの1年間を振り返っても際立っている。
春季大会では準決勝で花咲徳栄に3対8で敗れたが、立教新座といった私学勢に勝利してベスト4進出。夏の埼玉大会は5回戦(対松山)で姿を消すこととなったがベスト16まで勝ち上がった。
そして新チームとなって迎えた秋季大会は公立校で唯一準決勝進出。浦和実らを私学を下すなど関東大会出場へあと一歩と迫ったが、浦和学院の前に2対3で惜敗。40年ぶりとなる秋季関東大会の切符まで、あと一歩届かなかった。
しかし、投手陣は川口 翔太朗投手(2年)と倉持 輝喜投手(2年)の2本柱で、打線は浦和学院・宮城 誇南投手(2年)から10安打を放つ打線と、投打とも戦力は整っている。
最後に甲子園に出場したのは1984年の夏の甲子園が最後。38年ぶりとなる甲子園出場へ前進することができるか。