14年オリックスドラフトは8勝・山﨑、Gグラブ候補・宗、サヨナラ打の小田と成功ドラフトに
2014年ドラフト8位・小田 裕也
25年ぶりのリーグ優勝と日本シリーズ進出を決めたオリックス。14年ドラフトも成果が見えた。
<2014年>
1位:山﨑 福也(明治大)
2位:宗佑磨(横浜隼人)
3位:佐野皓大(大分)
4位:髙木 伴(NTT東日本)
5位:齋藤綱記(北照)
6位:坂寄 晴一(JR東日本)
7位:西野 真弘(JR東日本)
8位:小田 裕也(日本生命)
9位:鈴木優(都立雪谷)
1位の山﨑は去年まで通算15勝。悪いわけではないのだが、ドラ1として物足りなさを感じた方も多いはず。だが、今年はメキメキと成長し、自己最多の8勝をマーク。本当に現体制になってから変わった投手だ。
宗も変わった1人だろう。三塁守備の上手さは球界屈指と評判。ゴールデングラブ賞の候補にも挙がっており、今季139試合で9本塁打と結果を残した。また数字以上に印象的な場面で打つなど、貢献度は非常に高い選手だった。クライマックスシリーズ(CS)でも2ランホームランを放った。日本シリーズでも大暴れを見せてくれそうだ。
佐野は野手に転向。俊足野手としてここまで通算40盗塁をマークしている。5位の齋藤は今季4試合の登板にとどまったが、昨季は32試合の登板を経験しており、高校時代のポテンシャルや、投球内容を振り返ると、健闘をしている。西野は今季18試合出場にとどまったが、2016年には143試合にフル出場。今年は戦力として絡むことはできなかったが、ドラフト7位の社会人野手という点から、フル出場経験、通算8本塁打、41盗塁は一定の成果を収めているといえる。
8位の小田は1年目から7年連続で30試合以上に出場した。特に今季は守備固めと代走がメインながら、101試合に出場。今季のシーズン安打は1安打のみ。そんな選手がCSのファイナルステージで、バスターからのサヨナラ安打を決めるのだから、ファンはたまらない。東洋大時代から小田の勝負強さは折り紙付きで、大学選手権優勝を決めるサヨナラホームランも印象的だった。当時から外野守備も一級品で、千葉マリンで行われた「ロッテvs東洋大」のオープン戦では、当時のロッテ二軍に負けない守備を見せていたのを覚えている。
9位の鈴木は戦力外となってしまったが、ストレートは150キロを超え、去年はプロ初勝利を挙げ、2年連続で10試合以上に登板した。今季、戦力外となったが、オリックスだからこそ、能力を引き伸ばしてもらったといえる。ボール自体はまだまだ現役を続けられるレベルだと思う。どこかで続けてくれることを期待したい。
(記事:河嶋 宗一)