小堺心温(拓大紅陵)、新関颯太(藤代)、入江 奏(文星芸大附)
10月30日から開幕する秋季関東大会。今年もハイレベルな戦いが繰り広げられそうだ。そんな今大会の見どころを紹介していきたい。
山梨学院(山梨1位)vs拓大紅陵(千葉2位)
小堺 心温(拓大紅陵)
今年の世代がスタートした時からリードする存在といわれていた山梨学院が圧倒的な戦いぶりで県を制覇。エースの榎谷 礼央は、130キロ後半の速球と切れのあるスライダーでゲームメイクがしっかりできる。そんな投手がいるのは心強い。この夏から主軸を打っていた高橋 海翔は中学時代から注目された1年生スラッガーだ。1年夏の交流戦でベンチ入りした鈴木 斗偉など楽しみな野手が多くいる。
一方、拓大紅陵は技巧派右腕・小堺 心温はゲームメイク能力が高く、4試合で防御率1.91と好成績を残した好投手。打線は多くの好投手を攻略してきた。敗者復活戦では中央学院の糠谷 翔大、準々決勝では千葉黎明の好投手・伊東 賢生、準決勝では右下手投げの松平 快聖と好投手を攻略して勝ち上がっている。その中心は主将で遊撃手の中村 瑠斗は県大会で打率.391をマーク。対応力が高く、勝負強く、突破口を切り開く選手だ、また大型捕手・四十住 海都や、打撃技術が高く打率.421を記録した瓦林 奏良と好選手が多い。拓大紅陵としては打ち合いに持っていきたいところだ。
白鴎大足利(栃木1位)vs藤代(茨城2位)
新関颯太(藤代)
白鴎大足利は県大会で防御率1点台を記録したエース右腕・斎藤 祥汰を軸に守り勝つチーム。主軸を打つ1年生の中島 空大と、主将・谷澤 勝斗を中心に得点を積み重ねる。
一方、藤代は活発な打線が持ち味だ。県大会でも大当たりだった好打者・川原 翔を中心に点を重ねる。左腕・新関 颯太は粘り強い投球で最少失点に留める。打たせる投球で活路を見出していきたい。
健大高崎(群馬2位)vs文星芸大附(栃木2位)
入江 奏(文星芸大附)
今年の健大高崎は去年ほどの破壊力はいないが、やはり投打ともに安定している。打線の軸は前年からベンチ入りしていた清水 叶人。1年生の時から鋭いスイングをしており、ようやく実戦でも発揮できるようになってきた。前チームから守備、走塁の上手さを発揮していた佐々木 琉生と、強打者・関根 啓衣太が軸となる。投手陣では1年生左腕・加藤 達哉に九加え、長身の大型右腕・森 柊太も武蔵狭山ボーイズ時代から評判だった1年生だ。堅実な試合運びで勝利を狙う。
文星芸大附には、ダイナミックなフォームから勢いのある直球を投げ込む右腕・入江 奏や、身体能力が高く、パンチ力のある打撃と広い守備範囲が光る吉田 翔主将がいる。曽我 雄斗は1年の夏からレギュラーとして活躍し、上級生顔負けの華麗な守備が持ち味。身長は大きくないが、当たればスタンドインするくらいのパンチ力がある。チーム関係者は曽我をキーマンに挙げている。
(記事:河嶋 宗一)