智辯和歌山なども敗退 秋を終えた甲子園出場校は22チームに
智辯和歌山・武元 一輝
10月に入り、千葉県大会など多数の大会が無事に閉幕。地区大会の顔ぶれも揃いつつある中で、4日までの試合結果を受けて、夏の甲子園を沸かせたチームのなかで、新たに秋の大会を終えたチームが出てきた。
まずは優勝校・智辯和歌山が、準決勝・和歌山東の前に敗れた。
武元 一輝、塩路 柊季と夏の甲子園でも登板経験ある2人がマウンドに上がったが、それぞれ失点。合わせて5失点という結果で、打線が反撃をするも、あと一歩及ばなかった。
南北海道代表だった北海は、全道大会2回戦で敗退。クラーク国際の前に敗れることとなった。厳しい冬を乗り越え、春先に一回り成長した姿を見せられるか。
また、長崎代表・長崎商と佐賀代表・東明館が揃って県大会ベスト8で敗れ去ることになった。
長崎商は、甲子園では熊本工、専大松戸を倒して勢いに乗ると、神戸国際大付との熱戦を繰り広げた。この勝ち上がりは記憶に新しい人も多いはずだろう。
また初出場だった東明館は、初戦の日本航空の前に敗れたが、プロ志望届を提出した加藤 晴空を中心に佐賀大会を勝ち抜いてきた。両チームともに、春の大会で、さらなる上位進出を果たしてくれることを期待したい。
この世代屈指のスラッガー・浅野 翔吾を擁する高松商も、準々決勝で敗れ去ることになった。
強豪・英明との一戦で、3番センターで先発出場した浅野だったが、結果は2打数1安打1打点3四死球という内容に終わった。結果だけを見ても、非常に警戒されていたことがわかる数字である。
浅野はじめ、今回の敗退を経て悔しさを味わった選手たち。夢舞台への挑戦は夏のみとなったが、敗戦を糧に春以降はチームを勝利に導くような成長を見せられるか。2年連続夏の甲子園を目指す各校の選手の奮闘を期待したい。
<敗退校:22校>
・優勝
和歌山 智弁和歌山
・ベスト4
山形 日大山形
・ベスト8
秋田 明桜
福島 日大東北
栃木 作新学院
群馬 前橋育英
兵庫 神戸国際大附
香川 高松商
山口 高川学園
長崎 長崎商
佐賀 東明館
・ベスト16
島根 石見智翠館
・その他
北北海道 帯広農
南北海道 北海
宮城 東北学院
千葉 専大松戸
神奈川 横浜 ※大会途中辞退
山梨 日本航空
愛知 愛工大名電
岡山 倉敷商
広島 広島新庄
鳥取 米子東
(記事:田中 裕毅)