宮城 大弥が圧巻の成績で新人王へ前進!奮闘見せるパリーグ2年目以降の投手たち
宮城 大弥(興南高→2019年オリックス1位)
両リーグとも新人選手たちの活躍が目立つ。投手では早川 隆久(楽天)や鈴木 昭汰(ロッテ)、伊藤 大海(日本ハム)といった大卒のドラ1投手たちがローテーションに入っている。
野手では佐藤 輝明(阪神)や牧 秀悟(DeNA)らがすでに主軸としてチームに欠かせない存在となった。両リーグの新人王争いも彼らを中心に繰り広げられていくだろう。一方で新人王資格を有している2年目以降の選手たちも結果を残しつつある。
パ・リーグの投手では宮城 大弥(オリックス)がリーグトップクラスの投球を見せている。2019年ドラフト1位で指名され興南高から入団した左腕は、ここまで5試合に登板し5QS、3勝0敗、防御率1.53と圧倒的な成績を残している。また登板した5試合すべてで2失点以下と抜群の安定感。高卒2年目とは思えない投球を見せている。
柳ヶ浦高から四国アイランドリーグplusの徳島を経て入団した2年目の上間 永遠(西武)も、4月27日のロッテ戦でプロ初勝利を挙げた。
中継ぎ陣では津森 宥紀(ソフトバンク)、富山 凌雅(オリックス)、漆原 大晟(オリックス)の3人が奮闘している。
津森は15試合の登板で12回を投げ、奪三振15、与四球2と好内容で3ホールド、防御率1.50と安定した投球を見せている。富山は左の中継ぎとしてすでに7ホールドをマーク。漆原は防御率5点台と苦しんでいるが、抑えを含め終盤を任され11試合に登板しており期待値は高い。
その他では田浦 文丸と杉山 一樹のソフトバンク勢や土居 豪人(ロッテ)などが一軍での登板を重ね勝ちパターン入りを狙っている。
パ・リーグの若手投手を見ると、早川、伊藤、鈴木といった大卒ルーキー達の活躍が目立つ。しかし、新人王資格を有する2年目以降の選手も先発、中継ぎともに奮闘している。
<パ・リーグ新人王資格を有する2年目以降の主な投手>
宮城 大弥(興南高→2019年オリックス1位)
5試合(35.1回) 3勝0敗 防御率1.53
津森 宥紀(和歌山東高→東北福祉大→2019年ソフトバンク3位)
15試合(12回) 1勝0敗3H 防御率1.50
富山 凌雅(九州国際大付属高→トヨタ自動車→2018年オリックス4位)
13試合(12回) 0勝0敗7H 防御率5.25
漆原 大晟(新潟明訓高→新潟医療福祉大→2018年オリックス育成1位)
11試合(9.2回) 2勝1敗2S2H 防御率5.59
田浦 文丸(秀岳館高→2017年ソフトバンク5位)
9試合(12回) 1勝0敗 防御率4.50
杉山 一樹(駿河総合高→三菱重工広島→2018年ソフトバンク2位)
10試合(8.1回) 1勝0敗1H 防御率3.24
土居 豪人(松山聖陵高→2018年ロッテ8位)
9試合(9.1回) 0勝0敗 防御率7.71
※数字は2021年5月4日終了時点
(記事:勝田 聡)