News

プロ注目・正木智也(慶應義塾)に現役最多通算8号!慶応大が5連勝

2021.05.03

プロ注目・正木智也(慶應義塾)に現役最多通算8号!慶応大が5連勝 | 高校野球ドットコム
正木智也(慶応義塾大学)

 無観客のなか、学生野球の聖地・[stadium]神宮球場[/stadium]では東京六大学野球の春季リーグ戦は続く。大型連休の3日も慶応義塾大学と東京大学が激突。試合は11対6で慶応義塾大学が快勝し5連勝を飾った。ここに大きく貢献したのが主砲・正木 智也慶應義塾出身)だ。

 3対1の慶應義塾大学リードで迎えた5回、無死一、二塁で4番・正木にこの試合3打席目が回る。「正木に任せるつもりで、『何とかしてくれ』と思いながら送り出しました」という堀井監督の期待に応えるように、正木は2ボール2ストライクからのカットボールを捉えた。

 打球はぐんぐん伸びていき、そのまま無人のレフトスタンドへ。自身リーグ戦8本目、そして試合の情勢を決めるホームランで6対1とした。

 堀井監督も「あれで流れが変わりました」と主砲の一発に感謝の言葉を述べた。打った正木も「良いホームランだったと思います」と納得の一打だった。

 正木の中では、追い込まれていたこともあり、「何とかバットに当てて食らいついていこう」と意識。フルスイングはせずに、確実にミートさせるように対応していた。

 たしかにフォームを見ても体勢を崩しており、軽く振ってボールに合わせたようなバッティングに見える。それでも打球はフェンスを越えている。この結果について正木はこう分析した。

 「打ったのはインコースのカットボールでしたが、芯で捉えることが出来たので、飛距離が出せました。あと、ヘッドを綺麗に返せたので飛ばせたんだと思います。理想的なスイングでした」

 冬場の取材でボールを飛ばすコツとして、バットのヘッドの重さを利用することを挙げていた。これは、世田谷西シニア時代に教わったこと。また、大学1年生の冬に、木製バットは芯で捉えれば金属以上に打球は飛ぶことに気づいたとも話していた。この2つの感覚をつかんでいたから、軽く振ったように見えても、ヘッドの重みと芯に捉えているから柵越えすることができたのだ。

 リーグ戦も折り返しに入ったが、ここから何本のアーチを描くか。東京六大学が誇るスラッガーの今後に期待したい。

(記事:田中裕毅

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?