試合レポート

耐久vs貴志川

2021.04.20

好投手擁する耐久がコールド勝ち

耐久vs貴志川 | 高校野球ドットコム
12奪三振無失点の好投を見せた冷水秀輔(耐久)

 昨秋8強の耐久貴志川相手にコールド勝ちを収めた。

 耐久の先発は主将も務めるエースの冷水秀輔(3年)。これまでの最速を3キロ更新する最速138キロのストレートとカットボールのコンビネーションが冴え、三振の山を築く。

 打線は2回裏、無死一、三塁から7番・冷水のライトフライを相手が落球し、1点を先制。さらに9番・白井元気(3年)の右前適時打と1番・石井秀佳(2年)の内野ゴロの間に追加点を挙げ、この回3点を奪う。

 さらに4回裏には貴志川の先発・裏田悠(3年)のボークで1点を加えると、二死二塁から白井が2打席連続となる適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。

 貴志川は失点したイニング以外は裏田が緩い変化球を織り交ぜながら丁寧な投球を見せるが、打線が冷水を捉えることができず、流れを掴むことができない。

 すると8回裏、一死二塁から冷水がライトに適時三塁打を放つと、続く途中出場の硲田陽向(3年)の打球が三塁手のグラブを弾く安打となり、冷水が生還。7点差となり、耐久がコールド勝ちを決めた。

 この試合で光ったのが冷水の投球だ。8回を投げて、5安打、無四球、12奪三振で無失点と素晴らしい結果を残した。「変化球でストライクが取れて、テンポの良いピッチングができました。いつもよりストレートが指にかかっていて、質が良かったと思います」と自らの投球を振り返った冷水。それでも井原正善監督は「初戦の硬さがあった」と話しており、今後の試合では140キロ超えも期待できそうだ。

 21世紀枠の県推薦校にも選ばれ、チームとしても勢いに乗っている耐久。好投手擁する県立校の躍進に期待だ

(取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.28

交流戦開幕、初戦の注目は髙橋宏斗vs.今井達也の初対決!

2024.05.28

【鹿児島】鹿児島玉龍と樟南が8強へ<NHK旗>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.28

【大分】佐伯鶴城は4戦3勝、杵築は4戦で1勝<強化試合>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】錦江湾が1点差勝利!出水工の追い上げ、あと1点及ばず

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】実力派監督就任で進化した奈良の名門・天理。超高校級の逸材3人を擁し、緻密な攻守で全国クラスのチームに!

2024.05.25

【岩手】盛岡大附がサヨナラ、花巻東がコールドで決勝進出、東北大会出場へ<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商