News

高卒、大卒が占める楽天の歴代開幕投手たち

2021.03.23

高卒、大卒が占める楽天の歴代開幕投手たち | 高校野球ドットコム

 3月26日の開幕戦まであとわずかに迫った。すでに各球団の監督は開幕投手を発表しており、その指名されたエース格の投手たちは大一番に向けて準備を進めている。

 現在、発表されている12名の顔ぶれを見ると高卒出身が6名、大卒出身が6名となっており社会人出身はひとりもいない。開幕投手はローテーションや相性、故障の影響などもあるとはいえ、多くの場合、球団の顔とも呼べる投手が登板する。

 社会人出身の投手は少ないのか、それともたまたまなのか。開幕投手たちの経歴を楽天が新規参入した2005年以降で球団ごとに調べてみた。

 楽天は昨シーズンの最多勝投手である涌井秀章横浜高)が、現役最多となる自身10度目の開幕投手を務める。涌井は西武、ロッテでも開幕投手を務めており、パ・リーグで3球団目の大役だが、パ・リーグのみの3球団では史上初の快挙となる。

 8年ぶりの楽天復帰となった田中将大(駒大苫小牧高)は、意外にも楽天時代に開幕投手の経験は少なく2012年の1度だけしかない。この試合で田中は6回5失点と打ち込まれ敗戦投手となった。これが楽天にとって唯一の生え抜き高卒選手による開幕投手となっている。

 生え抜きの大卒選手では、則本昂大(八幡商→三重中京大)が4年連続を含む6度の大役を務めており、一場靖弘(桐生一高→明治大)も2006年に開幕投手を任された。社会人出身では、現在はロッテに所属する美馬学藤代高→中央大→東京ガス)が2017年に開幕投手となっている。

 生え抜き以外では涌井以外に岸孝之名取北高→東北学院大)と岩隈久志堀越高)がそれぞれ開幕戦のマウンドに立った。岩隈は楽天の初代開幕投手でもある。一方で球団創設以来、外国人投手の開幕投手はひとりもいない。歴史の浅い球団ではあるが、球団創設初期から開幕投手を任せることができるエース格の投手は在籍していた。

 今年の開幕投手となった涌井は、オープン戦最後の登板となった3月19日のヤクルト戦で4回途中8失点と打ち込まれた。不安の残る内容だったが、3球団目の開幕投手で白星を挙げることができるだろうか。

<楽天の開幕投手>
※2021年は予定
※2005年以降

2021年:涌井秀章(横浜高)※ロッテから移籍
2020年:則本昂大(八幡商→三重中京大)
2019年:岸孝之(名取北高→東北学院大)※西武から移籍
2018年:則本昂大(八幡商→三重中京大)
2017年:美馬学(藤代高→中央大→東京ガス)
2016年:則本昂大(八幡商→三重中京大)
2015年:則本昂大(八幡商→三重中京大)
2014年:則本昂大(八幡商→三重中京大)
2013年:則本昂大(八幡商→三重中京大)
2012年:田中将大(駒大苫小牧高)
2011年:岩隈久志(堀越高)※オリックスから移籍
2010年:岩隈久志(堀越高)※オリックスから移籍
2009年:岩隈久志(堀越高)※オリックスから移籍
2008年:岩隈久志(堀越高)※オリックスから移籍
2007年:岩隈久志(堀越高)※オリックスから移籍
2006年:一場靖弘(桐生一高→明治大)
2005年:岩隈久志(堀越高)※オリックスから移籍

(記事=勝田聡)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.02

【四国】高松商、33年ぶりの決勝進出の立役者は茨城の強豪シニア出身の1年生右腕!<春季地区大会>

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.28

【鳥取】鳥取城北が大差でリベンジして春3連覇<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>