ロッテ開幕投手は二木康太(鹿児島情報出身)!高卒投手は何年ぶり?
高校時代の二木康太(鹿児島情報出身)
3月26日の開幕戦まであとわずかに迫った。すでに各球団の監督は開幕投手を発表しており、その指名されたエース格の投手たちは大一番に向けて準備を進めている。
現在、発表されている12名の顔ぶれを見ると高卒出身が6名、大卒出身が6名となっており社会人出身はひとりもいない。開幕投手はローテーションや相性、故障の影響などもある
とはいえ、多くの場合、球団の顔とも呼べる投手が登板する。
社会人出身の投手は少ないのか、それともたまたまなのか。開幕投手たちの経歴を楽天が新規参入した2005年以降で球団ごとに調べてみた。
ロッテの開幕投手は高卒8年目の二木康太(鹿児島情報高)が指名された。自身初の大役でもある。昨シーズンの二木は規定投球回には届かなかったものの、自己最多となる9勝(3敗)を挙げ防御率3.40とチームの2位躍進に大きく貢献した。今年も勢いは衰えておらず、オープン戦では3試合に登板し、13回を投げ無失点と万全の仕上がりを見せている。無失点もさることながら、与四死球0と制球面が際立っている。
二木は鹿児島情報高から高卒でプロ入りを果たしているが、ロッテの生え抜きの高卒出身者による開幕投手は、2014年の成瀬善久(横浜高)以来7年ぶりとなった。それ以前では2008年に小林宏之(春日部共栄高)も務めている。
成瀬は2010年から5年連続で務め、2014年からは西武から移籍してきた涌井秀章(横浜高)が4年連続で抜擢された。その後、2019年からは石川歩(滑川高→中部大→東京ガス)が2年連続で開幕投手を任された。ロッテでは2010年代以降で3人の投手が複数年連続で大役を任されており、単年で終わった投手はいない。
昨年の開幕投手である石川は社会人出身だが、この期間では清水直行(報徳学園高→日大→東芝府中→東芝)、久保康友(関大一高→松下電器)についで3人目だった。一方で大卒出身者の開幕投手は2005年以降ひとりもいない。1998年の小宮山悟(早稲田大)が最後。また、外国人選手の開幕投手もこの期間ではおらず、2003年のミンチーが最後となっている。
オープン戦で好投を続ける二木には開幕戦で結果を出し、シーズンでも成瀬から続いている複数年連続となる開幕投手の座を射止める活躍に期待がかかる。
<ロッテの開幕投手>
※2021年は予定
2021年:二木康太(鹿児島情報高)
2020年:石川歩(滑川高→中部大→東京ガス)
2019年:石川歩(滑川高→中部大→東京ガス)
2018年:涌井秀章(横浜高)※西武より移籍
2017年:涌井秀章(横浜高)※西武より移籍
2016年:涌井秀章(横浜高)※西武より移籍
2015年:涌井秀章(横浜高)※西武より移籍
2014年:成瀬善久(横浜高)
2013年:成瀬善久(横浜高)
2012年:成瀬善久(横浜高)
2011年:成瀬善久(横浜高)
2010年:成瀬善久(横浜高)
2009年:清水直行(報徳学園高→日大→東芝府中→東芝)
2008年:小林宏之(春日部共栄高)
2007年:清水直行(報徳学園高→日大→東芝府中→東芝)
2006年:久保康友(関大一高→松下電器)
2005年:清水直行(報徳学園高→日大→東芝府中→東芝)
(記事=勝田聡)