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16年ぶりに甲子園優勝投手を抜擢 高卒多い西武の開幕投手

2021.03.25

16年ぶりに甲子園優勝投手を抜擢 高卒多い西武の開幕投手 | 高校野球ドットコム
開幕投手務める髙橋光成

 3月26日の開幕戦まであとわずかに迫った。すでに各球団の監督は開幕投手を発表しており、その指名されたエース格の投手たちは大一番に向けて準備を進めている。

 現在、発表されている12名の顔ぶれを見ると高卒出身が6名、大卒出身が6名となっており社会人出身はひとりもいない。開幕投手はローテーションや相性、故障の影響などもあるとはいえ、多くの場合、球団の顔とも呼べる投手が登板する。

 社会人出身の投手は少ないのか、それともたまたまなのか。開幕投手たちの経歴を楽天が新規参入した2005年以降で球団ごとに調べてみた。

 西武では髙橋光成前橋育英高)が自身初となる開幕投手に指名された。昨シーズンの高橋は、チームで唯一人規定投球回に到達。また、チーム最多の8勝を挙げており文句なしの選出といえる。このオープン戦では3試合に登板し、15回を投げ防御率2.40とまずまずの内容。最後の登板となった19日のDeNA戦では5回2失点(自責1)、7奪三振を71球でまとめ順調に仕上がっている。

 西武の開幕投手を振り返ってみると、2005年以降では高橋と同じ生え抜きの高卒投手では松坂大輔横浜高)、涌井秀章横浜高)、菊池雄星花巻東高)の3人が歴任している。涌井は2008年から5年連続で大役を務めたが、その間の成績は3勝2敗で2009年から2011年までは3連勝を飾った。西武(前身球団含む)において開幕投手で3年連続以上白星を挙げたのは、1960年から1962年の稲尾和久(別府緑ヶ丘高)と涌井のふたりだけしかいない。

 菊池は2016年に初めて開幕投手を務めたが、生え抜き高卒左腕の開幕投手は1992年の工藤公康名古屋電気高)以来、24年ぶりだった。

 大卒投手では西口文也和歌山商→立正大)と岸孝之名取北高→東北学院大)、社会人出身では牧田和久静清高→平成国際大→日本通運)が開幕投手を任されている。昨シーズンは外国人投手のニールが大役を務めたが、これは1995年の郭泰源以来25年ぶりのことだった。

 西武で甲子園優勝投手が開幕投手を任されるのは、2005年の松坂以来16年ぶり。その試合で松坂は8回1失点の好投を見せるも白星はついていない。開幕戦で松坂が勝利投手となったのは2002年まで遡る。高橋は、西武において松坂以来となる甲子園優勝投手による開幕戦白星を成し遂げることができるだろうか。

<西武の開幕投手>
※2021年は予定

2021年:髙橋光成前橋育英高)
2020年:ニール
2019年:多和田真三郎中部商→富士大)
2018年:菊池雄星花巻東高)
2017年:菊池雄星花巻東高)
2016年:菊池雄星花巻東高)
2015年:牧田和久静清高→平成国際大→日本通運)
2014年:岸孝之名取北高→東北学院大)
2013年:岸孝之名取北高→東北学院大)
2012年:涌井秀章横浜高)
2011年:涌井秀章横浜高)
2010年:涌井秀章横浜高)
2009年:涌井秀章横浜高)
2008年:涌井秀章横浜高)
2007年:西口文也和歌山商→立正大)
2006年:西口文也和歌山商→立正大)
2005年:松坂大輔横浜高)

(記事=勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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