初聖地の聖カタリナ 指揮官は早大黄金時代の主将
聖カタリナ学園・越智 良平監督
29日、今年のセンバツ出場校が決定した。四国地区からは聖カタリナ学園が初の甲子園の切符を手にした。昨秋は県大会優勝、四国大会は準優勝を収め文句なしの選出だ。聖カタリナ学園は2016年に女子校から男女共学となったばかり。それでも2018年春に初の県制覇を達成するなど急速に成長を遂げている愛媛の新鋭校だ。今回のセンバツ初出場は創部5年目での快挙となった。
過去、創部から史上最速での出場は2011年に出場した岡山の創志学園だ。創部1年目の秋季大会で秋季中国大会準優勝を果たしセンバツ初出場を決めた。出場唯一、全員新2年生で挑んだ第83回大会は東日本大震災の直後に開催され、野山 慎介主将は選手宣誓の大役を務めた。
また同校を率いる長沢 宏行監督は神村学園の指揮をとっていた2005年にも創部3年目にセンバツ準優勝を達成している名将だ。2019年には大船渡の佐々木 朗希、星稜の奥川 恭伸、横浜の及川 雅貴と共に「高校BIG4」と評された西 純矢が阪神から1位指名でプロ入りを果たした。
最速での優勝は2004年春に愛媛の済美が創部2年で達成している。第76回大会にて甲子園初出場で初優勝を飾った。済美を率いたのは宇和島東でセンバツ初出場初優勝を達成して実績のある上甲 正典(故人)監督だ。2002年の野球部創部当初から指揮を執ると、2年目の秋に県大会、四国大会を制した。そこから破竹の勢いでセンバツを制し、夏の甲子園も準優勝に輝いた。
2013年のセンバツ準Vに牽引した安楽 智大(楽天)や福井 優也(楽天)などをプロ野球界に輩出し、人気お笑いコンビ・ティモンディの高岸 宏行、前田 裕太も同校OBとして有名だ。
そして聖カタリナ学園を率いる越智 良平監督は高校時代、宇和島東でプレーし、上甲監督の下で2年春夏3年夏の計3度、遊撃手として甲子園出場した。進学した早稲田大では主将として同級生の和田 毅、1学年下の鳥谷 敬、青木 宣親らを率いた。実績豊富な指揮官として初の全国の舞台での手腕にも注目が集まる。
今年の聖カタリナ学園は170センチと小柄ながら最速144キロの力強い速球を投げるエースの櫻井 頼之介、仲田 隆晟の両右腕らを中心に勝ち上がり、50メートル6秒の4番・川口 翔大が打線を牽引している。新鋭校としてどんな戦いを見せてくれるだろうか注目だ。
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