春季大会不出場の危機があった!?パ・リーグ新人王の平良海馬(八重山商工出身)の高校3年春
高校時代の平良 海馬(八重山商工出身)
昨季、パ・リーグ新人王を獲得した平良海馬(八重山商工出身)。沖縄出身では初の快挙となったが、平良はエリート揃いのタイトルホルダーの中でも稀有な経験をしている。それは連合チームとして大会に出場していることだ。
平良は八重山ポニー時代に全国大会出場。さらには八重山商工入学後、沖縄県の高校のみで開催される競技大会で、打撃部門1位。2年夏には145キロ。まさにモノが違う選手だった。
平良が凄かったのは当時から徹底としたトレーニングでフィジカル面を強化し、球速を上げる考えがあったことだ。
当時のインタビューでは、「正直去年は器具に触ったかなという感じ。でもこの冬は全てにおいてこなしていった。」と筋力トレーニング、球速に相関する30メートルダッシュをこなしていた。
が、部員不足で春は出場できないピンチ。ここで沖縄宮古工・佐久原監督と八重山商工・末吉監督、それにナインたちが連合チームとして出ることに同意し、大会に出場することができた。
初戦で強豪・中部商と対戦し、延長10回に及ぶ激闘。最速152キロをマーク。夏には最速154キロをマークし、少ない出場機会ながら強烈なアピールを見せた。
プロ入り後も研究熱心な姿勢で類まれなポテンシャルを伸ばし、新人王につなげた。果たして今年はどのポジションで活躍するのか。