【ヤクルト】地元校出身の現役選手は清水昇(帝京出身)、長谷川宙輝(聖徳学園出身)のみ
高校時代の清水昇(帝京出身)、長谷川宙輝(聖徳学園出身)
12月4日、ヤクルトは長谷川 宙輝、中尾 輝、歳内 宏明、大下 佑馬、松本 友と5選手の背番号発表をおこなった。
そのなかでひときわ目立っていたのが長谷川 宙輝だ。今シーズン、ソフトバンクから加入した長谷川は背番号「90」から五十嵐 亮太が背負っていた「53」へと”昇格”したのである。日米通算906試合に登板したレジェンドの魂を受け継ぐことで、さらなる飛躍が求められることになりそうだ。
そんな長谷川は東京都出身であり、高校も東京都の聖徳学園高を卒業している。いわば生粋の地元出身の選手である。ヤクルトには、この長谷川のような地元東京出身かつ地元の高校を卒業している選手はいるのだろうか。
現時点の登録選手を見ると東京都出身選手は長谷川の他に清水 昇と杉山 晃基の2人だけ。先日行われたドラフト会議で指名した選手の中にも東京都出身の選手はひとりもいなかった。
また、東京都の高校を卒業している選手は長谷川をのぞくと、帝京高出身の清水のみとなっている。東京都出身の杉山も高校は岩手県の盛岡大付属高だった。
つまり現時点で東京都出身かつ東京の高校を卒業したヤクルト所属の選手は、長谷川と清水のふたりだけということである。長谷川はソフトバンクから移籍してきた選手。生え抜きでは清水ひとりだけしかいないわけだ。
少しさかのぼると現在は日本ハムでプレーする秋吉 亮(足立新田高→中央学院大→パナソニック)、2018年に現役を引退した久古 健太郎(国士舘高→青山学院大→日産自動車→日本製紙石巻)のふたりも東京出身、東京の高校卒業者だった。近年では投手が多いようだ。それも長谷川や清水、秋吉、久古といずれも中継ぎがメインの選手たちばかりなのもおもしろい。
ちなみに野手では野村 克則(堀越高→明治大)以来、東京出身で東京の高校を卒業しヤクルトにドラフト指名された選手が最後。克則は1995年ドラフト3位で入団しているが、25年間に渡って東京出身かつ東京の高校卒業者の野手は指名していないことになる。
実力があってこそではあるが、地元出身の選手は人気も集めやすい。古くは荒木 大輔(早稲田実)や大矢 明彦(早稲田実→駒沢大)もこの系譜だった。今後ヤクルトが、東京出身かつ東京の高校卒業者をドラフト指名するのはいつになるだろうか。
<ヤクルトにおける東京都出身の選手>
清水 昇
杉山 晃基
長谷川 宙輝
<ヤクルトにおける東京都の高校出身の選手>
清水 昇(帝京高→國學院大→2018年ヤクルト1位)
長谷川 宙輝(聖徳学園高→2016年ソフトバンク育成2位)
(記事:勝田 聡)