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徳島インディゴソックス・ドラフト候補躍動と粘りで2年連続6度目の四国アイランドリーグplus総合V!

2020.10.25

徳島インディゴソックス・ドラフト候補躍動と粘りで2年連続6度目の四国アイランドリーグplus総合V! | 高校野球ドットコム
2年連続6度目の四国アイランドリーグplus制覇を決め喜ぶ徳島インディゴソックスの選手たち

 開幕が当初予定より3ヶ月近く遅れ、開幕年の2005年以来となるチャンピオンシップなし・ワンシーズン制採用。かつルートインBCリーグ王者との「日本独立リーググランドチャンピオンシップ」も中止。いわゆる「コロナ禍」により異例づくめのシーズンとなった四国アイランドリーグplusもいよいよ佳境。10月23日(金)には1位の徳島インディゴソックス(以下、徳島)が2位・高知ファイティングドッグス(以下、高知)のホーム・[stadium]高知市営球場[/stadium]での首位攻防戦に挑んだ。

 試合前の時点で残り4試合、うち高知との直接対決3連戦を残した状態で高知に1勝・ないしは2分けで2年連続6度目の四国アイランドリーグplus総合Vが決まる徳島。ただ、絶対的優位に立つ彼らの前に立ちはだかったのは、10月26日(月)に開催される「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」においてリーグ最上位指名が確実視されている高知の最速153キロ右腕・石井 大智秋田高専卒3年目・右投右打・175センチ81キロ)である。

 この時点で徳島インディゴソックスの最速150キロ右腕・戸田 懐生と激しく奪三振王争いを演じていた石井。ただこの試合は「三振は捨てて」すべての球種を低めに集めることに執心。常時140キロ中盤・最速148キロのストレートと130キロ後半のカットボール、130キロ前半のシンカーが冴え、6回まで3安打1死球4奪三振無失点と完ぺきな内容を見せた。

 ただ、徳島も「粘って終盤に勝負する」(吉田 篤史監督)今季の闘いを体現。先発の変則左腕・小原 大樹花巻東~慶應義塾大~日本製紙石巻出身1年目・181センチ85キロ)は取材に訪れていた弟・和樹さん(盛岡三~慶應義塾大~NHK高知放送局アナウンサー)の前で「内角を突くことで後の投手にいい影響を与えられるように心がけて」5回5安打1失点。

 さらに6回裏は最速151キロドラフト候補右腕・亀山 英輝小樽水産~札幌大出身1年目・右投両打・173センチ70キロ)から徳島産左腕の安丸 友耶川島~鳴門教育大出身2年目・左投左打・177センチ83キロ)の継投でしのぎ、打線の反撃を待った。


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4番手で最終回を締めた徳島インディゴソックスのドラフト候補・森 祐樹(有明~日本経済大出身2年目)

 そして夏場から最終回の猛反撃・大逆転を「お約束」にしていた彼らは、またしてもミラクルを起こす。規定により最終回となった7回表・徳島は先頭打者の幸運な二塁打と犠打失策で同点に追い付くと、なおも二死満塁から1番・指名打者の福原 大生小樽潮陵高~福島大~米独立リーグ出身1年目・右投左打・178センチ88キロ)が1ボール2ストライクから石井の投じた内角低めシンカーをジャストミート。「一年間やってきたことを必ず出そうと思った」一打は右前に弾む2点勝ち越し打に。

 最後は「優勝に王手がかかってから優勝マウンドに立つことをイメージしてきた」最速150キロ右腕、これもドラフト候補の森 祐樹有明~日本経済大出身2年目・右投右打・190センチ95キロ)が3人で試合を締め、徳島インディゴソックスが歓喜の優勝を成し遂げた。

 「最後の連戦が始まる前に全力疾走とできることをしていくことをもう一度確認しましたが、最終回に信じていたことが出ました」
 波瀾万丈の一年を振り返り、主将・友居 京太郎(外野手・小松~徳島大卒2年目・右投左打・170センチ71キロ)が漏らした一言。それが8年連続ドラフト指名選手を育てようとしている野球選手としてばかりでなく社会人としての「人材育成」を旗印に掲げる徳島インディゴソックスの本質である。

 なお、翌日の高知vs徳島のダブルヘッダー(7回制)では徳島インディゴソックスでは戸田 懐生東海大菅生中退~KTCおおぞら出身2年目・右投右打・170センチ70キロ)が8三振を積み上げ9勝6敗116回3分の1を投げ139奪三振で最多勝・奪三振王の2タイトルが確定。最速152キロ右腕・楢嵜 塁鳥栖工~日本経済大出身1年目・右投右打・178センチ80キロ)、最速153キロ右腕の行木 俊横芝敬愛出身2年目・右投右打・183センチ83キロ)、亀山もそろって無失点投球。

 対する高知も第1試合で最速153キロ右腕・平間 凛太郎(山梨学院大附属~専修大~日本製鉄東海REX出身1年目・右投右打・187センチ97キロ)が150キロ連発で18個目のセーブをマークし、セーブ王のタイトル獲得が確定。ドラフト候補7人がそろって満足できる内容を残した四国アイランドリーグplusは10月26日(月)、創設以来途切れていない16年連続のドラフト指名選手輩出を懸けた「運命の日」を迎える。

(記事:寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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