ファームで今シーズン初勝利掴んだ甲子園最速155キロ右腕・由規(仙台育英出身)の現在位置
仙台育英時代の由規投手
今シーズン防御率1.00をマークしている千葉ロッテ・唐川侑己(成田出身)。プロ通算250号を達成した日本ハム・中田翔(大阪桐蔭出身)。ともに1989年世代の選手だが、高校時代にBIG3として注目されていた由規(佐藤由規・仙台育英出身)が24日、2軍戦で白星を挙げた。
3番手で登板して2回1失点で1勝目を記録。今年は23日までで6試合に登板して防御率3.86という成績。勝敗もついていなかったが、24日の試合で初勝利を掴むことが出来た。
ワインドアップからスムーズに動き出して、コンパクトなテイクバックでトップを作り、スリークォーター気味の高さで腕を振り抜く。仙台育英時代以上にスムーズで、ストレートと変化球どちらあっても同じフォームで投げ込んでいる。特にスライダーは、ストレートに近い軌道で大きく曲がっており、効果的なボールではないかと考えられる。
また緩急をつけたカーブも混ぜるなど、仙台育英時代はストレートに注目が集まりがちだったが、怪我を含め13年間で多くの経験を積み、技術だけではなくストレートを活かす投球術を磨いてきた。
昨年から支配下に復帰し、1軍の舞台にも上がっている。チームは現在3位とクライマックスシリーズへ行けるかどうかの瀬戸際を戦っている。そんな1軍の舞台に、今もなお甲子園最速記録となる155キロを持つ由規が昇格する日が来るのか。また2018年以来の1軍での勝利を掴めるのか。由規の2軍での奮闘は続く。
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