4回1失点の好投も… 横浜DeNAの大型右腕・阪口皓亮(北海出身)の最後の夏
高校時代の阪口皓亮
横浜DeNAベイスターズに将来が楽しみな選手がいる。3年目の阪口皓亮。去年の5月3日では5回を投げて被安打は2本で無失点の投球を見せた大型右腕だ。今回は将来が期待される阪口の高校最後の夏を振り返りたい。
阪口皓亮(北海 2017)
札幌支部予選
1回戦 10対0 札幌北陵
2回戦 9対0 札幌山の手
代表決定戦 11対5 札幌南
南北海道大会
1回戦 11対4 北照
準々決勝 2対1 函館大有斗
準決勝 11対4 札幌大谷
決勝 6対5 東海大札幌
選手権
2回戦 4対5 神戸国際大附属
阪口は2年のころからベンチ入りをしていたものの準優勝した2016年の夏の甲子園ではメンバー外。2年秋と3年春はまさかの地区予選で敗退。人一倍思いを込めて迎えた最後の夏となった。実は阪口は最後の夏の背番号も10番。エース左腕の多間隼介とのダブルエースで右のエースという立ち位置だった。真上から投げ下ろす投球フォームから148キロの直球に加えて鋭く切れるカットボールを武器に南北海道大会でも全7試合に登板した。
札幌地区予選、南北海道大会と勝ち上がった北海は2年連続で甲子園に乗り込んだ。初戦は神戸国際大附属。阪口はこの試合で先発を任され自己最速の148キロをマークするなど実力を発揮した。4回と3分の2を投げて8被安打1失点でエースの多間にスイッチ。この試合で北海は逆転負けしたため甲子園での登板は1試合のみとなった。
その年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから3位指名を受けてプロ入り。1年目は二軍で18試合に登板し3勝9敗の成績。2年目は一軍の春季キャンプに帯同。開幕一軍を目指したがオープン戦などで結果が残せず二軍へ。5月3日に久々の甲子園のマウンドで一軍プロ初登板すると5回を無失点に抑える活躍ぶり。
しかしその後2試合を投げるが3回まで持つことはなく勝ち星も挙げられなかった。今年も2試合に登板するも7回を投げて15安打9失点で勝ち星はなし。それでもそのポテンシャルから指揮官の期待も大きい。一皮むけた阪口はハマのエースだけでなく日本を代表する投手になりうる可能性もある。魅力抜群の阪口のこれからに期待していきたい。
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