News

オリックスは山本の存在が圧倒的、榊原、西浦、広沢、太田が続く高卒4年目までの若手たち

2020.08.25

オリックスは山本の存在が圧倒的、榊原、西浦、広沢、太田が続く高卒4年目までの若手たち | 高校野球ドットコム
山本由伸(都城-オリックス)

 今シーズンのペナントレースは一軍人数、そしてベンチ入り人数が増枠されている。例年よりも連戦が多いこともあり、ベテラン勢を中心とした主力選手たちが積極的休養という形で、スタメンから外れるケースも多い。そんな状況も相まって、各球団が若手選手たちを一軍で起用する機会は増えている。

 そこで各球団の若手、とくに高卒4年目(2016年ドラフト以降)までの選手たちがどのような活躍を見せているか振り返ってみたい。

 西村徳文監督が辞任し、中嶋聡監督代行体制となったオリックス。中嶋監督代行は、中川圭太杉本裕太郎といった二軍で好成績を残していた選手を抜擢すると、すぐさま結果を出し連勝に貢献している。中川は大卒2年目、杉本は大卒社会人出身の5年目の選手だが、二軍で結果を残すことで一軍への抜擢が今後も増えてくるかもしれない。

 さて、高卒4年目までの若手に目を向けると、山本由伸都城/2016年4位)の存在が圧倒的だ。改めて説明する必要はないが、すでにエース格の働きを行っており日本を代表する投手になりつつある。

 同じ投手では、現在は登録抹消中だが、同学年の榊原翼浦和学院/2016年育成2位)もここまで6試合に先発している。1勝2敗、防御率4.13と苦しんでいるが、昨シーズンの前半戦で快投を続けていた。再び一軍のローテーションに入ってくることが待ち望まれている。

 野手陣では西浦颯大明徳義塾/2017年6位)と廣澤伸哉大分商/2017年7位)の起用が多い。西浦はすでに29試合に出場。主に守備固めや代走だが、中堅では後藤駿太の19試合に次ぐ11試合でスタメン出場を果たしており、打撃面での結果しだいではレギュラー争いに割って入ることも十分にありえるだろう。

 両翼がジョーンズ、吉田正尚、T-岡田と守備に不安の抱える選手が多いチームだけに守備範囲の広い西浦がレギュラーとなれば守備面でのプラスも見込めるだろう。

 高卒2年目の太田椋天理/2018年1位)は7月中旬から、およそ1ヶ月間一軍に帯同。待望のプロ初安打を含む2本塁打を放ち、その爪痕は残した。オープン戦で好調だった宜保翔未来沖縄/2018年5位)は右手有鉤骨の疲労骨折で離脱中。二軍では復帰しているものの、守備の出場のみで打席には立っていない。また、昨年のドラフトで入団したルーキーの一軍出場はここまではない。

 オリックスは山本が抜きん出ているが、それ以外では榊原、西浦、廣澤、太田がチャンスを与えられている。チームが苦しい状況だけに結果を出すことで一軍に定着、そしてレギュラー奪取も夢ではない。高卒の若手たちが、立て直しを図るチームの救世主となることに期待がかかる。

【高卒選手のドラフト指名】

※2016年〜2019年ドラフト

<2016年>

3位:岡崎大輔花咲徳栄)※現在は育成契約

4位:山本由伸都城

6位:山崎颯一郎敦賀気比)※現在は育成契約

9位:根本薫霞ヶ浦

育2位:榊原翼浦和学院

<2017年>

4位:本田仁海星槎国際湘南

6位:西浦颯大明徳義塾

7位:廣澤伸哉大分商

<2018年>

1位:太田椋天理

5位:宜保翔未来沖縄

<2019年>

1位:宮城大弥興南

2位:紅林弘太郎駿河総合

4位:前佑囲斗津田学園

(記事:勝田聡

関連記事
愛媛マンダリンパイレーツ チームOBの縁をたどり狙うは「5年ぶり独立リーグ日本一」と「9年ぶりNPBドラフト指名」
徳島インディゴソックス「魂のセットアッパー」吉田 篤史氏が新監督就任!
~ 独立はNPBへの近道だ ~ 独立リーグの今に迫る!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.27

【京都】龍谷大平安、京都成章、北嵯峨などが2次戦進出戦に挑む<春季大会>

2024.04.27

【広島】広陵は瀬戸内と、広島商は崇徳と夏のシードをかけて激突<春季県大会>

2024.04.27

【大阪】3回戦は28日に大阪桐蔭、履正社が登場、29日には上宮-関西創価など<春季大会>

2024.04.27

【三重】津田学園-菰野、5年ぶりの決勝対決<春季県大会>

2024.04.27

【滋賀】シードの滋賀学園、彦根総合が登場<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.22

【九州】神村学園、明豊のセンバツ組が勝利、佐賀北は春日に競り勝つ<春季地区大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!