高校時代のトップランナー堂林翔太(中京大中京-広島)が復活、2009年ドラフト同期の同学年は?
堂林翔太(中京大中京-広島)
広島の堂林翔太が絶好調だ。7月17日終了時点で打率.446(74打数33安打)はセ・リーグ打率ランキングのトップ。12球団で唯一の4割打者(規定打席以上)となっている。
そんな堂林は2009年ドラフト2位で中京大中京高校から広島へ入団。3年目の2012年に全試合に出場し、セ・リーグで日本人2位タイとなる14本塁打を記録。将来のチームを背負う存在として期待されていたものの、なかなか本格化しなかった。そんな堂林がようやく復活を遂げようとしているのである。
その堂林のドラフト同期で入団した高卒組には、どのような選手がいるのだろうか。少し振り返ってみたい。
この年のドラフト会議では花巻東高の菊池雄星(現マリナーズ)が大きな目玉だった。当時の菊池フィーバーは凄まじく、NPBを飛び越えてMLBへと挑戦する可能性もあったほどだ。ドラフト前に日米複数の球団と面談を行うも、結果的には日本球界を選択。6球団競合の末に西武への入団が決まっている。入団後は西武でしっかりと結果を残し、昨年からMLBへと戦いの場を移している。
その他のドラフト1位では筒香嘉智(横浜高→横浜/現レイズ)、今村猛(清峰高→広島)、岡田俊哉(智弁和歌山高→中日)、中村勝(春日部共栄高→日本ハム)、今宮健太(明豊高→ソフトバンク)と5人の名前が挙がる。中村こそ引退してしまったものの、その他の選手たちは今シーズンも所属チームで元気にプレーしている。筒香は菊池に1年遅れてMLBの舞台へと旅立っていった。
2位以下では秋山拓巳(西条高→阪神4位)と原口文仁(帝京高→阪神6位)の阪神勢、小川龍也(千葉英和高→中日2位/現西武)、川原弘之(福岡大大濠高→ソフトバンク2位)、山田修義(敦賀気比高→オリックス3位)、国吉佑樹(秀岳館高→横浜育成1位)といった中継ぎ陣もチームに欠かせない戦力として奮闘中だ。
3年夏の甲子園で全国制覇を果たし、世代のトップランナーのひとりであった堂林だが、ここ数年は同学年のライバルたちに遅れを取っていた。しかし、プロ11年目を迎える今年の堂林は持ち前の打撃力を発揮し世代のトップへと返り咲きつつある。はたして高校時代と同じように堂林は再び輝くことができるだろうか。シーズンを通した活躍に期待したい。
<2009年ドラフト・高卒指名>
※2020年シーズンNPB現役
山田修義(敦賀気比高→オリックス3位)
国吉佑樹(秀岳館高→横浜育成1位)
今村猛(清峰高→広島1位)
堂林翔太(中京大中京高→広島2位)
秋山拓巳(西条高→阪神4位)
原口文仁(帝京高→阪神6位)
今宮健太(明豊高→ソフトバンク1位)
川原弘之(福岡大大濠高→ソフトバンク2位)
平井諒(帝京第五高→ヤクルト4位)
西田哲朗(関西大学第一高→楽天2位)※現ソフトバンク
岡田俊哉(智弁和歌山高→中日1位)
小川龍也(千葉英和高→中日2位)※現西武
(記事=勝田 聡)