横浜高OBの涌井秀章と藤平尚真が同日勝利! 一軍で共闘の日は訪れるか?
高校時代の藤平尚真、涌井秀章
6月24日に行われた楽天対日本ハムの一戦で涌井秀章(楽天)が、7回2失点、奪三振5、与四球1の好投で移籍後初登板初勝利をマークした。
西武、ロッテの2球団で通算133勝をマークしてきた涌井も、両球団における初登板はいずれも黒星だった。3度目となる「初登板」で初登板初勝利を飾ったことになる。
そんな涌井の母校横浜高校OBであり、チームメートの藤平尚真も二軍で結果を出した。
藤平は涌井が白星を挙げた6月24日、二軍の日本ハム戦に先発として今シーズン初登板。その試合で藤平は5回2失点(自責1)の内容で初白星をマークしている。94球と球数はやや多く与四球3、与死球1と制球が定まらない面もあったが、一軍昇格へ向けてまずは一歩目を踏み出した格好だ。
そんな藤平は2016年のドラフト1位で横浜高から楽天へと入団。野村克也元監督の背番号「19」を受け継いでいることからもわかるとおり、入団当初から期待値は高かった。
入団1年目の藤平は、12球団の高卒新人のなかで最速となる初勝利を挙げるなど一軍で3勝(4敗)を記録する。つづく2年目には4勝(7敗)を挙げ、チームの主戦力へ向けて階段を登っているかのように見えた。
飛躍の期待された昨シーズンも開幕ローテーションに入るところまでは順調だった。だが、先発として結果を残すことができず2試合で二軍降格となってしまう。夏場に一度昇格したものの、そこでも結果は伴わない。結局、わずか3試合の登板でプロ以来初の未勝利に終わってしまう。
しかし、二軍戦では9勝2敗、防御率2.91、107奪三振とモノの違いを見せている。また、シーズン最終盤に2試合連続完封勝利を挙げており、クライマックスシリーズで先発起用される可能性もあったほどだ。高卒4年目となる今シーズンは、是が非でも一軍で先発ローテーションに入りたいところだろう。
振り返ってみると涌井は西武時代に松坂大輔と、ロッテ時代には成瀬善久と横浜高の先輩にあたる投手と先発ローテーションを回していた。国内で3球団目となる楽天でも、横浜高OBと先発ローテーションを組み共闘することができるだろうか。
涌井が故障なく一軍の先発ローテーションを守り、藤平が二軍で結果を残し続ければ、今シーズン中にもそれは実現するはずだ。
(記事=勝田聡)
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