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育成からの飛躍を目指す尾形崇斗の母校・学法石川のOBには遠藤一彦も!

2020.06.21

育成からの飛躍を目指す尾形崇斗の母校・学法石川のOBには遠藤一彦も! | 高校野球ドットコム
尾形崇斗(学法石川出身)

 毎年のように育成から有望株が飛び出してくるソフトバンク。これまでに千賀滉大甲斐拓也牧原大成とレギュラー格を多く輩出。昨シーズンは周東佑京が大ブレイクを果たし、11月に行われたプレミア12では侍ジャパンの切り札にもなったことは記憶に新しい。

 そして今年は開幕前に大砲候補のリチャードと150キロ右腕の尾形崇斗である。ともに開幕一軍メンバーから漏れてしまったが、昨年の周東も開幕一軍入りは果たしていない。周東が初めて一軍に昇格したのは4月6日のことだった。慌てる必要はないだろう。

 今シーズンはコロナ禍の影響もあり、開幕2カード目から同一カード6連戦の続く異例の日程となっている。投手陣の出来がシーズンの行方を大きく左右することになりそうだ。多くの投手にチャンスが訪れるはずだ。尾形もまずはファームで結果を残し、一軍昇格の機会をうかがうことになる。

 そんな尾形は福島県の学法石川高の出身。近年、福島県の高校野球は聖光学院高の独壇場だが、昭和50年代から平成初期にかけては学法石川高も強豪だった。

 また、NPBにも名選手を送り込んでいる。最も実績を残しているのは大洋で活躍した遠藤一彦だろう。遠藤は同校を卒業後、東海大に進学し1977年ドラフト3位で大洋へと入団。1983年には沢村賞、ベストナイン、最優秀投手、最多勝、最多奪三振とタイトルを総なめ。その後、アキレス腱断裂の大怪我を負いながらも通算134勝、58セーブをマークしている。

 その他にも諸積兼司川越英隆などプロ入り後も実績を残した選手は多い。諸積はロッテ一筋でプレーし、通算1110試合に出場。雨天中止の際にはヘッドスライディングをするパフォーマンスを率先して行っていたことでもよく知られている。川越はルーキーイヤーから先発ローテーションに入り11勝をマーク。優秀新人賞を受賞した。

 しかし、川越が2011年に現役を引退してからは、同校のOBはNPBにひとりもいなかった。尾形は久しぶりのNPBプレーヤーとなる。

 はたして尾形は遠藤や川越、諸積といった、母校の先輩たちを超えるような活躍を見せることができるだろうか。支配下登録を勝ち取った今年、飛躍のシーズンになることを期待したい。

【学法石川高校OB】
※ドラフト制以降

近藤重雄(学法石川高→日本コロムビア→1971年ロッテ5位)
遠藤一彦(学法石川高→東海大→1977年大洋3位)
長谷川達栄(学法石川高→1982年日本ハム6位)
松井達徳(学法石川高→法政大→日産自動車→1989年中日4位)
作山和英(学法石川高→東北福祉大→1991年ダイエー2位)
伊藤博康(学法石川高→東北福祉大→1991年巨人4位)
諸積兼司(学法石川高→法政大→日立製作所→1993年ロッテ5位)
川越英隆(学法石川高→青山学院大→日産自動車→1998年オリックス2位)
尾形崇斗(学法石川高→2017年ソフトバンク育成1位)

(記事:勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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