試合レポート

高知vs金光学園

2020.06.29

森木大智(高知2年)148キロ連発圧巻投球を披露!

高知vs金光学園 | 高校野球ドットコム
148キロ連発した森木大智(高知)

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 6月29日(日)高知県高知市の高知学園旭グラウンドで行われた練習試合・高知vs金光学園(岡山)第2試合で、2021年の高卒ドラフト目玉の1人である森木 大智(2年・右投右打・184センチ85キロ・高知中出身)が登板。高校自己最速タイの148キロを連発する圧巻投球で、侍ジャパンU-18代表世界大会年代ともなる高校2年生右腕トップの実力を改めて披露した。

 すでに6月21日(日)の練習試合初戦となる岡豊戦で先発5回無失点(最速140キロ)で試運転を終えていた森木は、この日は終始セットポジションからコンパクトに投げる中でも豪快に投げていた昨秋までと全く変わらないスペックを提示。

 先発6回を投げ無失点で打者22人に対し76球・被安打3・与死球1・2回先頭打者からの7連続含む8奪三振という内容もさることながら、3回までの38球で投げたストレート27球のうち10回が高校自己最速タイとなる「148キロ」(NPBスカウトのスピードガン計測)をマーク。

 試合後、森木自身も「7割くらいの感覚で投げていたのに、そんなにスピードが出るとは」と驚くほどのボリューム感に際し、ネット裏で見守った某NPB球団スカウトも「力強いボールが投げられているし、やろうとしていることもできている。将来楽しみしかない」と絶賛の言葉を贈っている。

 その他にも「自分の投球を広げるために冬場から取り組んできた」110キロ台中盤のパワーカーブは大きな弧と空振りを描き、142キロのカットボール・136キロのスプリットは投じたのは数球ながら高校生トップレベルの落差。

 4回以降は「久々の炎天下マウンドでバテました」と苦笑いを浮かべた森木だったが、「低めへ丁寧に投げることが全身を使って投げることにつながることを本人が理解できるようになったきた」(濵口 佳久監督)アプローチが順調な成長につながっていることはもはや確実ともいえるだろう。

 今後は7月18日(土)開幕の「2020高知県高等学校特別野球大会」での登板はせず「3年生が全力を出して高校野球を終えるためのサポート回る」予定の森木。自身は7月4日(土)・5日(日)に大阪桐蔭関西創価の順で対戦する近畿地区遠征と、7月12日(日)に明徳義塾高知商と対戦する練習試合で「全国レベルに自分が挑戦する」意識を保ち、8月下旬開催予定の県新人戦で「甲子園に出られなかった3年生の悔しさを、僕らがセンバツ出場することで恩返ししたい」秋への助走へと入る。

 なお、この試合先立って行われた第1試合において、高知は「2020高知県高等学校特別野球大会」出場予定のオール3年生チームで金光学園と対戦。序盤はNPB志望も視野に入れる最速141キロ右腕・安岡 拳児(3年・右投右打・180センチ81キロ・室戸中出身)が勝負どころで甘いボールを打ちこまれる苦しい展開を強いられたが、7回以降は最速139キロ左腕・森本 航(左投左打・177センチ61キロ・宿毛市立宿毛中出身)の好投と集中打で一気に盛り返し6対6の引き分けで試合を終えている。

(取材=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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