News

村上宗隆、清宮幸太郎だけじゃない! 湯浅大、高松渡ら高卒3年目の俊足系、守備型野手が急浮上

2020.06.12

村上宗隆、清宮幸太郎だけじゃない! 湯浅大、高松渡ら高卒3年目の俊足系、守備型野手が急浮上 | 高校野球ドットコム
滝川二時代の高松渡(中日)と健大高崎時代の湯浅大(巨人)

 待ちに待ったプロ野球の開幕まであと1週間ほどとなった。無観客ではあるが、練習試合が行われており全国各地に球音が戻ってきた。

 そんな中、6月10日の日本ハム対ヤクルト戦で村上宗隆(九州学院→ヤクルト)と清宮幸太郎(早実→日本ハム)のふたりが本塁打を放った。

 村上は昨シーズン一軍で結果を残しているチームの顔。清宮も村上には劣るとはいえ、通算15本塁打を放った逸材。ともに大砲候補として大きな期待がかけられているなか、しっかりと結果を残した格好だ。

 そんなふたりは2017年のドラフトで入団した高卒3年目の同期にあたる。ドラフト時は清宮、そして安田尚憲(履正社→ロッテ)が抜けた存在だったが、現時点における実績では村上が一歩も二歩もリードしていることに疑いの余地はない。しかし、清宮をはじめその他にもブレイクを果たしそうな同学年の選手が多くいる。

 そのひとりが湯浅大(巨人)である。健大高崎高校からドラフト8位で巨人に入団した湯浅。昨シーズンまで一軍での出場は1試合もない。しかし今年は春季キャンプ、オープン戦、そして練習試合と結果を残し開幕一軍入りも目前に迫っている。6月に入ってからの練習試合では打率.467、2本塁打、8打点と絶好調。坂本勇人が離脱していることもあり遊撃手での開幕スタメンもありえそうだ。

 滝川二高時代から俊足で知られていた高松渡(中日)も躍動している。6月の練習試合ではランニング本塁打を含む2本塁打と打撃面でアピールした。現時点において本職である二塁のレギュラー獲りは簡単ではない。しかし、昨シーズンシーズン途中出場メインながら一躍大出世した周東佑京(ソフトバンク)のような存在になる可能性も十分にありそうだ。

 村上や清宮と同じドラフト1位組では、広陵高から広島へ入団した中村奨成も二軍で結果を残している。練習試合再開後は連日のように安打を重ねており打率は4割を超えた。捕手ということもあり、すぐに一軍でスタメン出場は難しいが、ようやく開花の兆しを見せたのはチームにとって大きい。開幕後も二軍で結果を残すことができれば、昇格のチャンスはあるかもしれない。

 その他では廣澤伸哉大分商→オリックス)、リチャード(沖縄尚学→ソフトバンク)らも一軍で出番を掴んでおり、虎視眈々と開幕一軍入りを狙っている。

 今年、村上や清宮の同級生たちが一気に開花するかもしれない。

(記事=勝田聡

関連記事
巨人元編成部・三井康浩さんが語る湯浅大のドラフト指名秘話
巨人の高卒生え抜き野手は湯浅大、山下航汰の健大高崎コンビに期待
◆野球部訪問湯浅大のブレイクで2017年ドラフトを成功ドラフトに

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鷗大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?