上野翔太郎など3名が強豪社会人へ 2015年夏の中京大中京ナインのその後
左から中村 健人、上野 翔太郎、伊藤 寛士、佐藤 勇基
今春の選抜大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、これまで甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
2015年夏、第97回大会の3回戦、関東一対中京大中京の試合は、9回裏に関東一の長嶋 亮磨サヨナラ本塁打で試合を決め、劇的勝利をおさめた。3回戦まで一人で投げ抜いた中京大中京の上野翔太郎がホームランを打たれた直後に、唖然とした表情をし整列に向かった姿が印象的な試合だった。
今回は中京大中京の2015年夏の3回戦でのスターティングメンバーとその後の進路を紹介したい。
【3回戦・関東一戦オーダーと進路】0対1x ●
1(左)河田 航平 2年(中京大)
2(二)加藤 大騎 3年(中京大)
3(中)中村 健人 3年(慶應大-トヨタ自動車)
4(捕)伊藤 寛士 3年(法政大-JR東海)
5(一)矢田崎 明土 3年(東海大)
6(遊)佐藤 勇基 2年(法政大)
7(三)杉本 勇 2年(東洋大)
8(右)内藤 諒一 2年(國學院大)
9(投)上野 翔太郎 3年(駒澤大-三菱日立パワーシステムズ)
エース・上野はU18日本代表にも選出され、最優秀防御率のタイトルを獲得。清宮幸太郎、オコエ瑠偉らと共に日本の準優勝に貢献した。卒業後は駒澤大に進学。中日ドラゴンズジュニア、愛知西シニアでバッテリーを組み、この3回戦でも対戦した、鈴木大智(関東一高)とみたびチームメイトに。4年になると主将を鈴木、副主将は上野が務めた。今年から上野は三菱日立パワーシステムズ、鈴木は王子で新たなスタートをきる。
上野と同じくU18日本代表に選出された4番・捕手の伊藤 寛士は法政大に進学。3年間は出場機会に恵まれなかったが、最終学年で4番・一塁を務めた。卒業後、JR東海に進み、この4月に社会人1年目のシーズンを迎えた。
中村 健人は大学日本代表候補にも選出され、2018年秋ホームラン王のタイトルを獲得した。1番・右翼として慶應大の明治神宮大会優勝にも貢献した。今シーズンから強豪トヨタ自動車に進む。
2年で正遊撃手を務めた佐藤 勇基は3年時にU18日本代表に選出される。卒業後は法政大に進学し今年は大学ラストイヤーを迎えた。
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