中学野球も活動中止から約2週間が経過 現場の声をまとめると….
中学野球の現場から上がっている声は?
16日に緊急事態宣言が全国に拡大されたが、東京都をはじめとする7都府県では緊急事態宣言の発令から約2週間が経過した。
ちょうど緊急事態宣言が発令された時期は、中学野球も各連盟がすべての活動中止を発表したタイミングでもあり、中学球児たちも自宅待機からちょうど2週間が経過したことになる。
現場からはさまざまな声が上がっているが、今回は指導者たちから上がっている言葉をまとめていきたい。
まず最も多く上がっているのは、やはり3年生の選手たちの心情を慮る声だ。最後の夏の大会も開催を危ぶむ声もあり、また進路を左右する大事な時期でもあるため、やはり選手たちのメンタル面を心配する声が上がる。
「この状況だからしょうがないのだと思いますが、やっぱり3年生は気の毒ですよね。
夏もどうなるかわからないので、親御さんとも連絡を取りながらサポートしていきたいですね」
またその一方で、活動休止期間をプラスに捉えていこうとする見方もある。
ある指導者は「最後の夏も大事ですが、それ以上に受験が大事な選手もいます。この期間でしっかりと復習してほしいですね」話し、受験勉強の貴重な時間に使ってほしいと選手たちに伝えていることを明かす。
またある指導者は、「このような出来事は、人生の中でもそうそう起こることではありません。仕事に影響が出ている親御さんも少なくないと思うので、そんな親の姿を見て自分の人生にも活かして欲しいと思います」と語るなど、この出来事を人間的な成長に繋げて欲しいと願う声も上がっている。
捉え方は様々であるが、選手たちを思う気持ちは変わらない。一刻も早い終息を心から願いたい。
記事:栗崎 祐太朗
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