徳島県も春季県大会中止で代替大会検討へ 香川県は春季県大会と「元気を与える招待試合」開催へ
最速142キロ右腕の徳島北・河野勇真(新3年主将)
3月18日(水)徳島県高等学校野球連盟は非公開での臨時理事会を開催。理事会後、文書にて新型コロナウイルスの影響により3月19日(土)まで県内全高等学校の休校措置が取られていることなどを鑑み当初、3月20日(金・祝)に開幕予定だった「第73回徳島県高等学校野球春季大会」の中止を正式決定したことを発表した。四国地区における春季県大会の中止は愛媛県・高知県に続く3県目となる。
同時に同連盟は連盟独自主催における代替大会開催を検討していることを発表。いまだ事態が流動的なことを踏まえ、
1.4月1日(水)までに制約条件のない学校及び部活動が全面解禁された場合は開催の方向で準備。
2.4月8日(水)までに制約条件のない学校及び部活動が全面解禁された際は、徳島県高等学校野球連盟監督会の意向を確認した上での常任理事会審議を経て開催可否を決定。
3.制約条件のない学校及び部活動の全面解禁が4月9日(木)以降になった場合は代替大会は開催しない。
以上3段構えの態勢で「球児のコンデションを最大限考慮し、1つずつ課題を確認・クリアした上で4月後半からの開幕を見据えていきたい」(徳島県高等学校野球連盟・須崎一幸理事長・談)としている。
高校通算42本塁打のスラッガー・田中大貴(観音寺第一3年・遊撃手)
一方、組み合わせは「第73回春季四国地区高等学校野球香川県大会」のまま、香川県高等学校野球連盟独自主催の春季県大会を模索する香川県は、3月中に学校・部活動が全面解禁された際には4月11日(土)開幕を軸に、4月18日(土)・25日(土)開幕の3パターンも視野に入れて大会開催を想定。
また、第93回選抜高等学校野球大会に出場予定だった尽誠学園は、5月6日(水・祝)に、順調に日程が進めば5月4日(月・祝)に決勝・3位決定戦が行われる同大会優勝校とのチャレンジマッチを行い、7月上旬開幕予定の「第102回全国高等学校野球選手権香川大会」のシード1位・2位を決することになっている。
さらに、香川県高等学校野球連盟・小野 裕作理事長は「高校野球ドットコム」の独占電話取材に応じ「四国大会を楽しみにしていた香川県の皆さんに元気を出してもらい、センバツに出場することになっていた尽誠学園にも緊張感ある試合を経験してもらうために」5月17日(日)に当初予定のなかった「香川県高野連招待試合」を開催することを示唆。招待校には「センバツ出場予定だった強豪校を予定している」とコメントした。
(文=寺下友徳)
関連記事
◆愛媛県に続き高知県も春季県大会中止に!厳しい状況続く「四国の2020春」
◆ドラフト候補・戸田懐生(徳島インディゴソックス)が四国銀行相手に5回無失点の快投!
◆「第29回高知県高野連駅伝大会」開催 明徳義塾が11年ぶり制覇!