育成指名の長谷川凌汰(福井商出身)。BCリーグの経験を活かし、支配下を勝ち取れるか
長谷川凌汰
2016年以来のパ・リーグ制覇、そして日本一を目指す日本ハム。8日はオリックスとオープン戦を行い、3対1で勝利することが出来た。その試合の最後のマウンドに上がったのは育成の長谷川凌汰(福井商出身)だ。
長谷川は松井裕樹(桐光学園出身)、森友哉(大阪桐蔭出身)らと同世代の1995年世代。同球団には渡邉諒(東海大甲府出身)がいるが、長谷川は福井商で高校野球3年間を過ごしてきた。甲子園には高校3年生の夏、95回大会に背番号10を付けて出場。
福井大会では1イニングのみの登板だったが、甲子園では3試合すべてで登板。特に、園部聡が中心メンバーだった聖光学院との試合では先発して1失点完投。当時140キロ前後のストレートに変化球を織り交ぜながら、コーナーワークと緩急で相手打線を翻弄した。
龍谷大に進学後、3年生の秋にリーグ戦初勝利をマーク。勝ち星を重ねることが出来なかったが、新潟アルビレックスBCに入団後は1年目から活躍。1年目から6勝5敗をマークして防御率3.05。球速も最速で153キロをマークした長谷川は、2年目にさらに成長。11勝1敗の防御率2.05と安定した数字を残した。
以前のインタビューでは、BCリーグでの2年間を過ごし、「BCリーグでは(大学のような)春と秋の2回ではなく、1年を通して同じチームに何回も投げることになります。同じことをしていては打たれてしまいますから、アップデートしていかないといけません」とシーズンを通じて戦うための心構えも学ぶことが出来た。
その長谷川は育成ながら日本ハムから指名を受けてプロ入り。2軍でのキャンプスタートとなったが、3日から1軍に帯同。ここまで3試合で3イニングを投げて、被安打1、奪三振1、無失点で8日のオリックス戦で初セーブを記録した。まずは支配下へ、長谷川のアピールは続く。
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