大谷世代のスラッガー・高橋大樹(広島)が一軍キャンプにつなげる2ラン!
高橋大樹選手
カープ期待の和製大砲・高橋大樹(龍谷大平安出身)は10日、紅白戦で8番でスタメン出場し、本塁打を放った。11日でキャンプを打ち上げ、13日から始まる一軍の沖縄キャンプのメンバーに抜擢されている。
プロ入りしてから7年で、通算1本塁打、17安打。昨年は自己最多の27試合に出場したとはいえ、崖っぷちの立場は変わりない。高橋大の魅力といえば、なんといっても高校通算43本塁打の長打力である。
その魅力を出すためにコーチからトップの浅さを指摘された。
「コーチと話をして、飛距離を出すためにトップを深く取ることを意識し、12月~1月にかけて練習してきました」
まだその打撃は完成形ではない。シート打撃では鋭い打球を飛ばすも、ミスショットもあった。
「ここ数日は力みまくりで、体の開きも早くなっていました」
その修正をしたのが、10日の紅白戦だった。薮田和樹から2ランを放ち、さらに一岡竜司からも犠飛を放ち、1打数1安打3打点と猛アピールを見せた。それでもまだ今の内容には満足していない。
「以前と比べて力が抜けてまだ押し込みが足りていないです。打球方向もレフトで、左中間からセンターへ打てるようにしたいと思っています」
まだこれからも厳しい一軍争いは続く。
「開幕一軍。そして1年間一軍にいたことがないので、数字的な目標はまだ立てられません。なんとかくらいついて生き残っていきたい。年齢的にダメだったら、クビという覚悟はできているので」
2012年には大谷翔平とともに高校日本代表。なかには現役引退をしている選手も多くいる。野球人生をかけたプロ8年目。生き残りへ。高橋大樹は自慢の強打を見せ続けていく。
(聞き手:久保聖也、構成:河嶋宗一)
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