【21世紀枠推薦校】LINEも使いながら二人三脚で育てる!北信越大会ベスト8・敦賀(福井)
敦賀の主将・細川琉羽
1月24日に発表される第92回選抜高等学校野球大会。神宮大会で優勝をおさめた中京大中京をはじめ、各地で結果を残した実力校の中からどのチームが選出されるのか。今から楽しみでもあるが、21世紀枠の3校の顔ぶれも気になるところ。
その21世紀枠の推薦校の候補校の発表が13日に行われ、9校の中に残ったのが福井県の敦賀高校だ。
敦賀は夏の福井大会では1回戦敗退だったが、新チームは秋季北信越大会に出場してベスト8まで勝ち上がった。
この結果を受けてチームを指揮する吉長珠輝監督は、「嬉しい、ほっとしたというのはあります。ただ、10代の選手たちは気持ちの整理とかはつかないので繊細に配慮したうえで『喜ぶのと浮かれるのは違うから』ということを伝えました」と語り、13日も普段通り練習に打ち込んでいった。
練習は17時ごろから始まり、19時には終了。およそ2時間程度の練習しかできないのが敦賀高校。練習時間が短いため、選手それぞれにアプローチをしたり、相談に乗ったりすることは難しい。そこで吉長監督は選手の自宅にまで足を運んで、選手のサポートをすることもある。
「物事に応じて見極めていますが、自宅に行って落ち着いた時間に話を聞くようにしています。また自宅でできる練習方法を提案したり、時には練習場所を作ったりしています」
さらにスマートフォンなどを上手く使い、選手からLINEや電話で相談を受けるなど、選手が相談しやすい存在として選手たちを育てる吉長監督。こうした二人三脚での取り組みも、チームの北信越大会ベスト8まで勝ち上がれた1つの要因だ。
正式な発表は1月24日。「一般推薦校を見ると、強豪校ばかりです。もし選ばれたら恥ずかしくない試合ができるように、オフシーズンは体と心。そして頭を鍛えたいです」とコメントを残した吉長監督。敦賀に春の便りは届くのか、発表の日を楽しみにしたい。
(記事=田中 裕毅)
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