News

世界大会後にプロ希望を表明した水上桂(明石商‐東北楽天7位)。武器は3年間で培った観察力!

2019.12.20

世界大会後にプロ希望を表明した水上桂(明石商‐東北楽天7位)。武器は3年間で培った観察力! | 高校野球ドットコム
水上桂(明石商)

 明石商の二季連続ベスト4入りに貢献し、さらに高校日本日本代表では正捕手として活躍を収めた水上桂。世界大会後から進学希望から進路一転、プロ志望届けを提出し、東北楽天ゴールデンイーグルスから7位指名を受け、念願のプロ入りをかなえた。

 三田ヤングでは主に内野手と捕手として活躍。明石商では1年春からベンチ入りし、2年夏には甲子園を経験。そして2年秋から正捕手となり、狭間監督からリード面について厳しく指導を受けながら、さらに試合前にビデオを見ながら相手の傾向を調べ、観察力を養った。

 2年秋は近畿大会準優勝。水上は「同学年の宮口をリードして、延長戦まで無失点まで抑えたことは自信となりました」と、少しずつ捕手として自信を深めていき、3年春、夏の飛躍につなげた。

 日本代表選出については「まさか自分が選ばれる選手だとは思っていなかったので、素直にうれしかったです」と喜びを感じた後、代表入りしてからは投手陣のコミュニケーションを取りながら、首脳陣の信頼をつかみ、正捕手となった。

 夏の時点では進学希望だったが、日本代表の選手たちがプロに行く話を聞いて、プロ志望へ気持ちが傾き、狭間監督に相談。最初は猛反対されながらも、熱意を伝え、プロ志望届け提出となった。

 ドラフト会議では早くも選択終了を終えた球団もあり、「自分は指名されないかな」と不安になりながらも楽天から指名を受けると「ほっとしました」と笑みを見せた。

 本契約、入団発表も行い、「ドラフト会議直後は実感はわきませんでしたが、こうしてイベントを終えて、プロになる実感が少しずつ沸いています」
 3年間で培ってきた観察力については「武器になると思います」と語り、それでも「今の自分はキャッチング、スローイング、ストッピングとすべてが足りない状態なので、しっかりと鍛えていきたいです」とプロで鍛えなおすことを誓った。

 目指すは球界を代表する捕手。下位からのスタートになるが名門・明石商の指導者、名だたる指導者が集まった日本代表のスタッフから信頼を集めるほどの守備力を持った水上ならば、プロの世界でも、信頼を集める捕手となるはずだ。

(記事=河嶋 宗一

関連記事
二季連続甲子園ベスト4の明石商の正捕手・水上 桂!代表投手と組む楽しさと謙虚さを忘れずに
甲子園・W杯合わせて10勝。水上桂(明石商)は大舞台で勝てる捕手として邁進中!
【名選手ギャラリー】明石商のいぶし銀・水上桂の高校野球を写真で振り返る!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?