清原監督絶賛の快投を見せた高木勇人(前埼玉西武)がワールドトライアウトMVP!今後は海外でプレーすることも検討!
ワールドトライアウトで快投を見せた高木勇人(前埼玉西武)
11月30日、ワールドトライアウト本選が[stadium]明治神宮球場[/stadium]で開催された。清原和博氏の登場、元NPB選手、海外選手の出場に大盛況でイベントを終えた。その中でMVPに選ばれたのが高木勇人(元埼玉西武)だった。プロ5年間で、通算16勝。今年は一軍登板2試合、防御率7.71に終わり、戦力外通告を受けた。
まだ30歳。現役に強いこだわりを見せる高木はチャンスをかけてこのワールドトライアウトに臨んだ。試合前のブルペンから少しずつ緊張をほぐしていったが、登板前にインタビュー。
「やったことがないような経験でしたので、不安がありました」というが、マウンドに立てばいつもの自分に戻っていた。
「自分のようなタイプは制球が乱れてしまえば勝負にならないので、自分らしくできたかなと思いました」という言葉通り、コンパクトなテークバックから常時130キロ後半~142キロの速球、125キロ前後のスライダー、100キロ台のカーブを織り交ぜ、2回無失点。特に2回はエラーで無死二塁のピンチを招いても動じずに落ち着いたピッチングで試合を作った。
「走者を出しましたが、この時、走者を還さないという気持ちよりも、まずはできることをしっかりやろうと考えました。その結果が抑えたと思います」
今回のワールドトライアウトは高木より速い投手は多くいたが、それでもテンポよく、無理なくストライクを取り、ピッチングを組み立てる投球は老獪さがあり、さすが一軍で計77試合、16勝を挙げた投手だと納得させるものがあった。MVPに高木を選んだ清原和博監督からも「一番良かったので」とお墨付きをいただいた。
今後はNPBを基本に置きながら海外でプレーすることも模索している高木。
「野球は好きですし、もっと極めたいんです」
投球術、メンタルも成熟した高木勇人。世界まで基準に置くのならば、まだまだ活躍の場はある。そう思わせる快投劇だった。
(記事=河嶋 宗一)
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