世代ナンバーワン左腕の呼び声もある西田稀士郎(佐賀フィールドナイン)体をしっかりと作り本格派左腕の道へ
西田稀士郎(佐賀フィールドナイン)
愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開催された「U-15アジアチャレンジマッチ2019」。侍ジャパンU-15代表は、11月24日のチャイニーズ・タイペイ戦で10対0の5回コールド勝ちを収めて5大会連続優勝を達成した。
リリーフとして2試合に登板した佐賀フィールドナインの左腕・西田稀士郎は、2イニングを1安打無失点に抑えて優勝に貢献。身長183センチ、体重83キロと恵まれた体格を持ち、しなやかなフォームから130キロ台中盤のストレートを投げ込むことができる西田。
今大会では、寒さとコンディション不足の影響から球速は120キロ台中盤に止まったが、柔らかい腕の振りや無駄の無いスムーズなテークバックなど持ち味の一端は伝わってきた。観戦した佐賀フィールドナインの若林暁生監督は、今は身長がかなり伸びている時期で、急な体の成長からフォームのバランスを崩してる」と状況を明かす。
これからまずは体をゆっくり作っていけば、高校野球では本格派左腕として活躍できる可能性を秘めている。
大会を終えて西田は「(引退した後の)8月からは、練習試合もあったのでしっかりと自分の課題を克服して準備してきました。寒さもありましたが、体をブルペンで暖めていたので投げることがしっかり投げるできました」と好投の裏には事前の準備がしっかりとあったことを明かす。
8月に行われたジャイアンツカップ2019の2回戦・浦和シニア戦では、リリーフ登板したもののサヨナラ負けを喫して負け投手に。非常に悔しさの残る敗戦となったが、この悔しさを糧にして引退後も練習を積んできたことで「U-15アジアチャンレンジマッチ」での好投に繋げた。
「入学した時は気持ちの面でとても弱かったのですが、3年になって強くなったと思います」
それでも「ツーアウトを取ってからの投球が今の課題」と話すなど、高校野球での更なる活躍に向けて気を緩める様子は一切ない西田。高校野球での目標に掲げている「甲子園優勝」に向かって、西田はこの冬も努力を続けていく構えだ。
(記事=栗崎 祐太朗)
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