琉球の138キロ右腕・マーガード真偉輝(宜野湾ポニーズ)がU-15初登板 2回を無失点で最終戦も全力投球誓う
マーガード真偉輝(宜野湾ポニーズ))
琉球の怪腕が、満を持して日本代表初登板を果たした。
宜野湾ポニーズのマーガード真偉輝だ。アメリカ人の父を持ち、身長184センチ、体重87キロと中学生とは思えないような屈強な体格を持つマーガード。
11月23日、U-15アジアチャレンジマッチ2019のフィリピン戦では3回からリリーフとしてマウンドに登ると、力強い速球とカットボールを駆使して無失点に抑えた。
「調子は普通くらいでした。(初登板は)緊張しましたが、周りが盛り上げてくれたのでリラックスして投げることができました」
この日の最速は133キロに止まったが、自己最速は138キロ。元々、身長はかなり高い方だったが、2年秋から3年春にかけて身長がさらに6センチも一気に伸びた。また身長に伴い、体重もどんどん増加したことで投球にも力強さが増した。
また中学3年になってからは、直球だけで無く変化球にも手応えを掴み始める。
今年の5月にカットボールを覚えたことで、投球の幅が大きく広がったのだ。カットボールは今では一番自信のあるボールとなり、フィリピン戦でも空振りを奪うシーンが目についた。
「ピッチングが苦しいときには、カットボールでゴロを打たせることもできます。一番自信のあるボールです」
U-15日本代表に選出され、「自分よりもレベルの高いピッチャーやバッターに囲まれて勉強になる」と口にしたマーガード。24日はチームとして最後の試合となる台湾戦に臨むが、今日の登板で出た課題も踏まえながら全力を尽くすことを誓った。
「今日の試合では、真っ直ぐのコントロールが低めに決まりませんでした。もっと低めに投げれるようにしたいと思います。
24日はみんなでする最後の試合なので、もし当番があれば全力を尽くして頑張りたいと思います」
最終戦は登板があるのか、そしてこれからどんな成長を遂げるのか。琉球の怪腕から目が離せない。
(文=栗崎 祐太朗)