明治大学は柳と星の2枚看板!佐野に吉田大や齊藤大も【2016年明治神宮大会・大学の部】
秋の大学王者を決める明治神宮大会(大学の部)が、11月15日に開幕する。10月に行われたドラフト会議ですでに指名を受けた選手も出場するため、注目度は高い。もちろん、過去の大会にも多くのNPBプレーヤーが出場を果たしている。今回は今から3年前にあたる2016年の大会を振り返ってみたい。
柳裕也
2016年の秋王者になったのは明治大学だった。エースは柳裕也(現・中日)、2番手に星知弥(現・ヤクルト)、さらには齊藤大将(現・西武)も控える強力な投手陣だったが、打線も負けてはいない。
その年のドラフトではプロ入りとならなかったが、明治安田生命を経て2018年ドラフト8位でプロ入りした吉田大成(現・ヤクルト)や佐野恵太(現・DeNA)、渡辺佳明(現・楽天)の3人が決勝のスタメンに名を連ねていた。
決勝で明治大学に敗れた桜美林大学はエースが佐々木千隼(現・ロッテ)、遊撃手は山野辺翔(現・西武)だった。佐々木は初戦で8回1失点の好投、山野辺は3試合連続安打と準優勝に貢献している。
北東北の雄・富士大からは小野泰己(現・阪神)と佐藤龍世(現・西武)が出場。小野は1回戦の上武大学戦で7回1失点の好投を見せるも、味方打線の援護なく敗れている。この試合で上武大学の1番は島田海吏(現・阪神)だったが、小野から安打を放つことはできず、4打数ノーヒットに終わっている。
戦国東都を勝ち抜いてきた日本大学は京田陽太(現・中日)、弓削隼人(現・楽天)が中心だった。初戦となった東海大北海道戦では弓削が7回1安打完封(コールド)で圧倒した。一方の東海大北海道先発は水野滉也(元・DeNA)だったが、3回途中4失点でノックアウトされている。
その他には日本文理大学の坂本光士郎(現・ヤクルト)や大阪体育大学の菅原秀(現・楽天)も同大会に出場を果たしていた。
このように多くのNPBプレーヤーが2016年の同大会でプレーしていたのである。まだ3年前ということもあり、社会人経由で今後も新たなNPBプレーヤーが誕生する可能性もありそうだ。今大会でもすでにドラフト指名された選手だけでなく、未来のドラフト指名選手にも注目していきたい。
(記事:勝田 聡)