七色の変化球を操る高速サブマリン・高橋礼(福岡ソフトバンク)【プレミア12】
大学時代の高橋礼
日本は11月5日からプレミア12の予選ラウンド初戦を迎え、3連勝を終えた。多くの選手が躍動しているが、その中で紹介したいのが高橋礼(福岡ソフトバンク 専大松戸出身)だ。プエルトリコ戦では6回まで1安打の快投を見せ初の国際舞台でも存分に自分の実力を披露した高橋。
最速146キロと世界でもなかなかいない高速アンダースローだが、そのピッチングは変幻自在だ。
プエルトリコ戦でのストレートは常時130キロ中盤だが、手元でぐっと伸びる軌道で高めで空振りを奪うことができる。
ホップ気味のカット気味、シュート気味の直球を使い分けながら打たせて取る投球を見せる。
また緩いカーブを交えて緩急をつけたり、スライダーを交えて空振りを奪ったりとピッチングの幅は広い。球種は少ないが、同じストレートでも、球速差をつけたり、微妙に動かしたりと、七色の変化球を操る投手と表現してもオーバーではない。
高橋は牧田和久を参考にしているというが、そのリズムカルなピッチングは牧田を思い出すピッチングだった。
まだまだ快投は期待できる投手であろう。
(記事=河嶋 宗一)