森敬斗(桐蔭学園高校)がプロ入りを果たせば42年ぶりの…?
今年のドラフト会議は佐々木朗希(大船渡高校)、奥川恭伸(星稜高校)、森下暢仁(明治大学)の3人の投手に注目が集まっている。
2番手グループとしては河野竜生(JFE西日本)、立野和明(東海理化)、太田龍(JR東日本)、宮川哲(東芝)といった社会人の投手たちの評価が高い。
根尾昂(大阪桐蔭高校→中日)、藤原恭大(大阪桐蔭高校→ロッテ)、小園海斗(報徳学園高校→広島)と野手に注目が集まった昨年とは様相が少しちがう。
一方の野手で評価が高いのは石川昂弥(東邦高校)と森敬斗(桐蔭学園高校)のふたりだろう。2人はU-18侍ジャパンにも選出され「WBSC U-18 野球ワールドカップ」に出場。
森敬斗(桐蔭学園高校)
石川は4番として、森は本職ではない中堅を守りながらリードオフマンとして、それぞれ結果を残している。ともに木製バットで結果を残すことが出来たのも心強い要素のひとつだろう。
大本命となる佐々木や奥川、森下の抽選を外したチームが入札する可能性は大いにある。いや、単独で一本釣りを狙う球団があってもおかしくはない存在だ。
そんな注目選手のひとりである森が実際に指名を受けプロ入りとなれば、少し珍しいケースとなる。桐蔭学園高校から大学や社会人、その他の海外リーグなどを経由せず、直接のプロ入りは1977年の渋井敬一(ヤクルト2位)以来42年ぶりのこととなるのである。
渋井以降プロ入り選手が少なかったわけではもちろんない。
現役の選手を見ても鈴木大地(東洋大→ロッテ)、井領雅貴(JX-ENEOS→中日)、茂木栄五郎(早稲田大→楽天)、齊藤大将(明治大→西武)、若林晃弘(法政大→JX-ENEOS→巨人)、山野辺翔(桜美林大→三菱自動車岡崎→西武)と6人もいる。
OBでは高橋由伸(慶応大→巨人)や平野恵一(東海大→オリックス)、関川浩一(駒沢大→阪神)と実績のある選手も多い。
これだけ多くの選手がプロ入りを果たしているにもかかわらず42年もの間、直接の入団はひとりもいないのである。
はたして森は42年ぶりとなる桐蔭学園高校から直接のプロ入り選手となるだろうか。
文=勝田聡
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