NPB通算400勝 不滅の記録を打ち立てた金田正一氏の母校・享栄高校出身者の現役選手たち
NPB通算400勝。この先破られることがないであろう、不滅の大記録を打ち立てた「カネヤン」こと金田正一氏が亡くなった。
金田氏は国鉄、巨人の2球団でプレーした後はロッテの監督として8年間に渡って指揮を執り、リーグ優勝も成し遂げている。選手時代のインパクトが強いが、監督としても実績を残していた。
球界だけでなく、様々なところから追悼のコメントが寄せられており、改めてその偉大さを感じさせてくれる。
金田氏は享栄商業高校(現・享栄高校)を中退し、プロ入りを果たしている。享栄高校は愛知県で愛工大名電高校、東邦高校、中京大中京高校とともに「私学4強」と呼ばれている、古くからの強豪だ。しかし、近年は低迷しており2000年以来、全国大会の舞台からは遠ざかっている。
そんな享栄高校OBでNPBの現役プレーヤーは誰がいるのだろうか。
大島洋平(中日)
今シーズン最多安打のタイトルを獲得した大島洋平(中日)がその筆頭格だ。享栄高校から駒沢大学へと進学し、日本生命を経て2009年ドラフト5位で中日へ入団する。
大島はドラフト下位入団ながら1年目から104試合に出場。3年目には全試合出場を果たし盗塁王を獲得する。その後は中堅のレギュラーとしてチームを引っ張ってきた。今シーズンを終えて1442安打と節目の1500安打まであと58本。来シーズン序盤で到達する見込みだ。
その他には武山真吾、近藤弘基(ともに中日)と2選手が今シーズンもプレーしていた。しかし、両選手とも第1次戦力外通告期間に戦力外通告を受けていおり、現時点では来シーズンの動向は未定。大島が唯一の現役OBとなる可能性が高い。
すでに現役を引退している選手では、F1セブンの一員でもあった上坂太一郎(元・阪神)や1983年ドラフト1位で地元中日に入団した藤王康晴(元・中日ほか)。そして近藤弘基の父であり、初登板ノーヒットノーランの伝説を残した近藤真一らが同校の出身者として知られている。
2018年ドラフト終了時点で同校OBによるドラフト指名選手は、2014年育成4位の近藤弘基が最後。今後、再びNPBの道へ進む選手が現れることに期待したい。
文=勝田聡