試合レポート

新田vs帝京第五

2019.10.12

新田、エースの奮起と脇役の活躍で4年ぶり9回目の秋季四国大会へ!

新田vs帝京第五 | 高校野球ドットコム
4年ぶり9度目の秋季四国大会出場を決め、校歌斉唱後走り出す新田の選手たち

 序盤は帝京第五片山 維(2年・176センチ76キロ・右投右打・五條ボーイズ<奈良>出身)、新田渡部 凱斗(2年・180センチ72キロ・右投左打・松山ボーイズ出身)の両先発による緊迫した投手戦となった大会代表校決定戦。先に試合を動かしたのは「固くならずに動いていきたい」と試合前に岡田 茂雄監督が語っていた新田であった。

 4回裏にはここまで打撃不振にあった2番・松永 倖輔(2年主将・二塁手・166センチ74キロ・右投右打・松山ボーイズ出身)の2打席連続安打を契機に二死一・三塁から6番・長谷川 聖天(1年・三塁手・170センチ62キロ・右投左打・松山中央ボーイズ出身)の左中間二塁打で先制。続く6回裏には一死満塁から8番・渡部の右適時打に続き、9番・須賀 椋也(2年・遊撃手・168センチ63キロ・右投右打・松山市立内宮中出身)の右前にはじき返す2点適時打で一挙3点。脇役の活躍で2年連続の秋季四国大会を目指す帝京第五を一気に突き放した。

 

 対する帝京第五は7回表に6番・西田 佑崇(2年・左翼手・177センチ78キロ・右投右打・新居浜ヤングスワローズ出身)が高校通算8本目となる大会第1号2ランを左翼席に叩き込んだものの、9安打をなかなか得点につなげられず。

 終わってみれば新田は試合前日、全部員が見守るブルペンで「右打者と左打者を同時に立たせて制球を確認した」渡部が最速135キロ・129球6奪三振完投。準決勝・小松戦での5回4失点降板から1週間で背番号「1」の矜持を示したエースの奮闘により、4年ぶり9度目の秋季四国大会切符を手に入れた。

(レポート=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.15

西東京大会は激戦ブロックが続出!昨夏甲子園出場の日大三は国士舘と同ブロック!【2024年夏の甲子園】

2024.06.15

東東京の横綱に上り詰めた帝京、関東一の軌跡~前田三夫と小倉全由、2人の名将~【東西東京大会50周年物語③】

2024.06.15

【福島】日大東北がサヨナラ勝ち、帝京安積はコールド勝ちで4強入り<春季支部選手権大会>

2024.06.15

今年の東京は「スラッガー大豊作世代」! 超進学校に現れた「プロ入り明言」の二刀流、木製で本塁打量産の早実のスラッガーなどが夏を盛り上げる【注目選手リスト】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得