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高卒2年目は清宮、村上だけじゃない!伊藤康祐(中日)にかかる期待

2019.05.30

 高卒2年目の野手が熱い。ドラフト時は早稲田実業清宮幸太郎(現・日本ハム)が大注目の存在だったが、2年目の今年はその他の選手も多くの注目を集めている。

 そのひとりがヤクルトの村上宗隆である。九州学院高校時代から注目を浴びていたスラッガー候補は2年目に開花。開幕スタメンを掴むとすでに2桁本塁打に到達し、主軸級の働きを見せている。守備面では粗さも見せており、スタメンを外れることもあるのは事実だが、その豪快なスイングから放たれる弾道はファンの夢。確固たるレギュラーを掴んでほしいと願う声は多い。

 このように清宮や村上が注目されている高卒2年目の野手だが、またひとり新星が生まれつつある。中日の伊藤康祐である。

坂本勇人のようにレギュラー奪取へ

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中京大中京時代の伊藤康祐

 伊藤は2017年ドラフト5位で中京大中京高校から中日へ入団。昨シーズンはファームで汗を流し、今シーズン初めて一軍への出場機会をものにした。初出場となった4月30日の巨人戦では、さっそく初安打をマークする順調な滑り出し。

 その後は途中出場も多かったが、またとないチャンスが訪れる。主力の福田永将が負傷し、5月25日のヤクルト戦で「2番・左翼」でスタメン出場の機会が巡ってきたのである。

 この試合で伊藤は3安打猛打賞と大暴れ。福田の不在を感じさせない働きで、チームの勝利に大きく貢献した。突然のチャンスでも慌てることなく、結果を残すのはひとつの才能でもある。

 2008年、高卒2年目の坂本勇人(巨人)が開幕戦に「8番・二塁」で出場した。その試合で当時のレギュラー遊撃手であった二岡智宏(現・BC富山監督)が負傷。坂本は翌日から遊撃のポジションに抜擢され、シーズン全試合出場を果たした。そこからのサクセスストーリーは、改めて語る必要はないだろう。

 あれから10年以上が経過し、巨人だけでなく球界を代表する選手として、誰しもが認める存在となっていることがすべてを物語っている。

 現在、中日の外野を見ると、福田と同じく主力の平田良介も肉離れで離脱中となっている。チームとして苦しいのは間違いないが、伊藤の起用方法は多くなる。もしかしたら、伊藤も坂本勇のような存在となるかもしれない。

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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