過去の選抜大会初戦の好カードをプレーバック!ドラフト候補対決編!
左から安田尚憲、伊藤拓郎、九鬼隆平選手
3月15日に行われる第91回選抜高等学校野球大会。なんといっても抽選会の醍醐味といえば、初戦から優勝候補同士の対決もしくはドラフト候補同士の対決が実現することに尽きる。こんな良いチームが初戦で当たるのは勿体ない!という感情がそのカードの面白さを増幅させていくのだ。
今回はドラフト候補同士の対決があった注目カードを2010年以降から振り返っていきたい。。ドラフト候補同士の対決といえば、2012年春に実現した大谷翔平擁する花巻東と藤浪晋太郎擁する大阪桐蔭の直接対決が思い浮かぶが、それ以外の好カードを紹介したい。
花咲徳栄のエース・高橋昂也は145キロ左腕として注目され、。32校の主力投手(投球回数25以上)中、5位となる奪三振率10.31をマーク。与四死球率も2.25を記録。この大会の注目左腕として挙げられた。
一方、秀岳館も強肩強打の捕手・九鬼隆平は秋季大会では4本塁打、23打点と圧倒的な成績を残した選手だった。白熱とした試合展開が予想されたが、秀岳館が3回裏に5点を先制し、高橋はノックアウト。試合は6対5で秀岳館が制している。最速139キロ止まりに終わった高橋にとって悔しい結果となったが、この試合を糧に、夏では149キロ左腕までに成長し、U-18代表へ。広島東洋カープに入団した。九鬼も高橋とともにU-18代表に選ばれ、強打の捕手として活躍。福岡ソフトバンクに進み、勝負の3年目を迎えている。両校ともプロ入りした選手が多く、花咲徳栄は3番岡崎大輔(オリックス)、4番西川愛也(埼玉西武)、秀岳館は九鬼のほかに松尾大河(横浜DeNA)、2番手で登板した田浦文丸(福岡ソフトバンク)がプロ入りしている。
櫻井は140キロ前後のストレートと自慢の縦スライダーのコンビネーションで、10奪三振のうち6個を安田、若林から奪っている。投打の超高校級の激突は櫻井に軍配が上がった形となった。なお試合は履正社が5対5で迎えた9回表に一挙7得点。履正社が大勝を収めた。
その後、櫻井と安田はU-18代表に選ばれ、世界を戦い、櫻井は横浜DeNA入り、安田は千葉ロッテ入りし、活躍を目指している。一軍の舞台で直接対決は実現するのか注目したい。
2010年の帝京は近年でも最もタレントが揃っていたチームだった。140キロ越えの投手を多く揃え、打線も強力で優勝候補として取り上げられた帝京は2年生エース・伊藤拓郎が先発。神戸国際大附は「エース・4番・主将」岡本健が中心。試合は白熱とした試合展開となり、8回表、帝京が2点を勝ち越し、接戦を制した。
この試合からプロ入りした選手は多く、伊藤は横浜DeNAへ、控え投手としてスタンバイしていた山﨑康晃は横浜DeNAのクローザーへ成長。また2年生ショートの松本剛も北海道日本ハムに進み、神戸国際大附はエースの岡本は新日鉄住金かずさマジックを経て、福岡ソフトバンクに進み、1番石岡 諒太もJR東日本を経て、中日に進んでいる。
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